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ポルソナーレ式イメージ切り替え法 NEWSLETTER 第219号
11期3回め平成21年3月14日
脳の働き方と言語の学習回路/浅見鉄男「井穴刺絡・免疫療法」

脳の働き方のメカニズム・おとなと子どもの脳の発達のさせ方
「ハーバード流交渉術」・II
(フィッシャー&ユーリー)

「超・心理バイブル」・II
(松岡圭祐)

エクササイズ:説明する力がつく知性の学習モデル

はじめに

 ゼミ・イメージ切り替え法、中級クラス、スーパーバイザーカウンセラー認定コース、Aクラス、29のゼミをお届けします。
 本ゼミは、カウンセラー養成ゼミで明らかにした日本人の脳の働き方のソフトウェアのメカニズムの解明と連動して、お役に立つ理論と実践実技をお届けしています。
 今の日本では、世界規模の景気後退(グローバル・リセッション)の波動の中にあって、心の病いの「うつ病」が日常の光景になっています。これは、もともと日本人の抱えていた「うつ」の覆いが取れて姿をあらわしているものです。
 そこで、今、日本人に求められているものは「説明する言葉の力」です。今回も、ハーバード流交渉術を中心に「説明する力」の実践実技をお届けいたします。

ポルソナーレ代表田原克拓

本号の目次

  1. 日本人のものごとの分かり方は、「自分の家、垣根の内」に取り込むという仕方です
  2. 12年後の志賀直哉の発言。
  3. 志賀直哉が問題にした日本語とはどういうことか
  4. 日本語は「和語」を文法にしている
  5. 日本人の、X経路によるものごとの分かり方
  6. 日本語の不明確さの実例
  7. ものごとを正しく分かるための普遍性のある交渉
  8. 日本人の「交渉術」の分かり方
  9. 交渉は「Y経路」でしかおこなえない
  10. 日本の「試験」との交渉テクニック
  11. 選択の問題の場合
  12. 「正しいものを選ぶ問題」の場合
  13. 最強の知性のための脳の働かせ方の方法
    エクササイズ1 説明する力がつく知性の学習モデル
  14. 日本の「試験」との交渉テクニック
  15. エクササイズ2 うつに負けないイメージ療法
脳の働き方のメカニズム・おとなと子どもの脳の発達のさせ方
「ハーバード流交渉術」・II
(フィッシャー&ユーリー、三笠書房・刊よりリライト・再構成)

「超・心理バイブル」・II
(松岡圭祐、日本文芸社・刊よりリライト、再構成)

エクササイズ :説明する力がつく知性の学習モデル
日本人のものごとの分かり方は、「自分の家、垣根の内」に取り込むという仕方です

 国語学者・大野晋は、日本語の語源の研究者です。日本語の起源は、日本の古代原始社会の日本人がつくり出した和語(やまとことば)にあることを実証的に明らかにしています。その実証の確かさは、類を見ないほどの証明によって裏付けられています。

 その大野晋が、『日本語練習帳』(岩波新書)の中で次のように書いています。

@ 私は、戦前、志賀直哉を深く尊敬していた。簡潔な名文を書く作家だったからだ。

A 第二次大戦後、アメリカは占領政策の一環として、日本に「教育使節団」を派遣した。そして、「教育改革」のために「漢字使用の全廃」「ローマ字などの表音文字専用」への移行を勧告した。
日本の「ROMAJIKAI」や「カナモジカイ」(仮名文字会)は、これを歓迎した。そして新聞界、文部省と手を組んで「国字改革」を遂行した。この情況の中の昭和21年4月、志賀直哉は雑誌『改造』に次のような文章を発表した。

  • われわれは子どものころから、今の国語に慣らされてきている。だから、それほどには感じていないかもしれないが、日本の国語ほど不完全なものはない。?その結果、いかに日本の文化の進度が阻害されてきているか。これは、ぜひとも、この機会に解決しなければならない大きな問題である。このことがなくして、将来の日本がほんとうの文化国になれる希望はないといっても誇張ではない。
  • 日本の国語がいかに不完全であり、不便であるかを具体的に例証することは、わずらわしすぎて私にはできないが、40年近い自分の文筆生活でこのことは常に痛感してきた。
12年後の志賀直哉の発言。
  • 私は、60年前に森有礼が「英語を国語に採用しようとしたこと」をこの戦争中にたびたび思い起こした。
    もしそれが実現していたらどうであったろうか、と考えた。日本の文化が今よりもはるかに進んでいたであろうことは想像できる。
    そして、おそらく今度のような戦争は起こらなかっただろうと思った。我々の学業ももっと楽に進んだだろうし、学校生活も楽しいものに思い返すことができたろうと、考えた。
  • われわれは尺貫法を知らない子どもたちのように、古い国語を知らず、外国語の意識なしに英語を話し、英文を書いていただろう。英語辞書にない日本独特の言葉もたくさん出来ていたろうし、万葉集も源氏物語も、その言葉によって今よりもはるかに多くの人に読まれていただろうというようなことまでが考えられる。

B 志賀直哉は、言語をスウィッチによって左から右に切り換えれば日本語、左に切り換えれば英語というように、切り換えのきくものだとでも見ている。
では、英語に切り換えていれば、学業はどういう点で楽に進むのか?学校生活はどの点で楽しいものに思い返されるのか?古い国語を知らず外国語の意識なしに、英語を話し、英文を書くことは、日本のどの地でどのように可能になるのか?英語辞書にない日本独特の言葉は、どのようなものとして英語社会で遣われるのか?
『万葉集』や『源氏物語』が英語によって、どうしてはるかに多くの人に読まれるのか?
おそらく志賀直哉は、『源氏物語』など読んだことがなかったのだ。

C 志賀直哉には「世界」もなく、「社会」もなく「文明」もありはしなかった。そういう彼を「小説の神様」としたのは、大正期、昭和前期の日本人の世界把握の底の浅さのあらわれであるだろう。

D 志賀直哉は、本質的に何だったのか。「写生文の職人」だったのではないか。名人でも、職人は「世界」のことなど考えに入れない。たしかに、彼は明晰な文章を書いた。
しかし、文章が明晰に書けることと、何を書き、何を扱うかとは別のことでありうる。文章の書き方だけを考えていても、そこにはおのずから限界があるということだ。

志賀直哉が問題にした日本語とはどういうことか

■大野晋が紹介している志賀直哉は、日本の国語のいったい何が日本の文明や学業を阻害すると考えていたのでしょうか。大野晋はこの点が分からずに、志賀直哉をただの職人扱いにしています。

 大野晋が書いている日本語の特性となるところから、志賀直哉が感じた「日本語」のもつ限界を要約します。
  (『日本語練習帳』。岩波新書より)。

@ 日本の古代原始社会の言葉は和語(やまとことば)だ。和語は「遊ぶ」「美しい」などのような平仮名のことである。古代原始社会の日本語は「話し言葉」しかなかった。中国から漢字・漢語が輸入されて、この漢字を「和語」にあてはめて今のような平仮名をつくった。

A 今の日本語は、古代原始社会の日本の和語(やまとことば)の文法をそのまま用いている。文法の基本型は、人間関係を「遠いか」「近いか」で区別してあらわすことである。
中国の漢字・漢語の思想は儒教をふまえているので人間関係の「自分より上か、下か?」の認識をあらわしている。そこで、日本語を用いる日本人は、人間関係の「遠いか、近いか」の区別の中に「上か、下か」を取り込み融合させてきた。

B 日本語の「文法」が、人間関係を「遠いか、近いか」で区別して、「近くなったもの」にさらに「上か、下か」をあらわした例は次のようなものだ。

  • 「お前」…もともとは「大前」といった。「神様の前」という意味だった。江戸時代の前期は「高い敬意」をあらわしていた。ところが、江戸末期は、相手を親しむ気持ちから「お前」と言うようになった。ここからさらに進んで、相手を低く扱う気配が加わった。
    戦前には、「犬に話しかけるとき」「親が子に話しかけるとき」「夫が妻に話しかけるとき」というように変化した。
  • 「貴様」…貴は、相手を高く扱う中国の考え方を反映する語だ。日本でも初めは、相手に敬意をあらわす関係で用いられた。江戸時代には、「親しい関係」で使われていた。江戸時代の末期に「相手を低く扱う言い方」になった。

日本語は「和語」を文法にしている

■大野晋の日本語の語源の研究によれば、日本語の起源の言葉(和語)は、「自分の居る位置、場所」を基準にして、「人間」を「遠い位置にあるか」、「近い位置にあるか」を区別して成立した、ということです。

  • 遠い所にあるもの…「恐いものだ」。「近づくと危険だ」。
    「遠い所にあるものは、手を加えずに、自然の成り行きのままに放置する」。「遠い所にあるものは恐いものだから、おそれ多いとして敬意をはらう」。
  • 近い所にあるもの…自分の家の垣根の内(うち)にあるもののことだ。「自分の手の届く範囲にあるものだから、親しみを感じるものだ。親愛の気持ちで表現する」。
    「自分の手の届く範囲にあるものは、自分が上から見下ろすものだ。だから、上からの目線で扱ってもよい」「自分の内(うち)にあるものは、自分の血縁の地続きにあるものだ。自分が不快な気持ちにあるときは、相手も不快な対象になってもよい。だから低く扱い、軽んじた扱いになってもよい」。
日本人の、X経路によるものごとの分かり方

■大野晋がのべていることの要点をまとめると、次のとおりです。

  • 日本人の「ものごとの分かり方」についてのメカニズムが説明されている。それは、「遠くにある対象」を「自分の内(うち)」の中に取り込んで、「自分自身と一体化させる」というものだ。
  • 「遠くのもの」を「自分の内(うち)」に取り込む仕方は二通りである。一つは、「遠くのもの」を「自分の家の垣根の内」に運び入れて自分の目の前に置く、というものだ。もう一つは、自分が出かけて行って、その「遠くの位置、空間」そのものを「自分の内(うち)のもの」として自分に同化させることだ。すなわち、「遠くのもの」を「自分の血縁意識の延長にあるものだ」ととらえることで成り立つ。

これは、脳の働き方でいうと、「X経路」だけでものごとをとらえて分かるという方法です。「Y経路」による「分かり方」はありません。


X経路

  • 人間の脳の中の眼の視覚の知覚神経のことである。ベーター細胞(小細胞)によって成り立つ神経細胞である。
  • ものごとを見るとき焦点を合わせる、こまかいいりくみや形象性を分かる。静止したものを認知する。色や光、影を分かって記憶する。

Y経路

  • 人間の脳の中の眼の視覚の知覚神経のことである。アルファー細胞(大細胞)によって成り立つ神経細胞である。
  • ものごとを見るとき、そのものごとの動きと動きの変化、動きのパターンを認知する。ものごとを見るとき、「上、下、横などの角度」「遠い、近い、接近している、離れている、などの距離」、「この角度と距離を定めた位置からの方向」などをパターンとして認知して、これを記憶する。
日本語の不明確さの実例
 日本人は「脳の働き方」を「X経路」を中心におこなっているということの実例は、次のようなものです。

文例・T
花は桜木。
人は武士。

文例・U
春はあけぼの。
夏は夜。
(『枕草子』)

 助詞の「ハ」の上の題目と下の結びの言葉までの距離が短いので、たいへん簡潔で分かりやすい文章である、と評価されています。しかし、この文章をよく見ると非常に誤解を生みやすいものであることが分かります。
 次のような文例と同じパターンだからです。

文例・V
◎食堂での会話。
「あなたは何。私はうどん」
「私はキツネソバ」
「私はタヌキ」
「私はウナギ」

 ここでは、「私はうどんを食べるつもりだ。あなたは何を食べますか?」と問われていて、その答えが「私は、キツネソバを食べます」「私は、タヌキウドンを食べます」「私は、ウナギどんぶりを食べます」という内容になっています。じつは私はタヌキなのよ、ほんとうのことをいうと私はキツネソバが本性なのよ、などとは言われていません。なぜ、こういう「文」(会話)が成り立つのかというと「助詞のハ」は上の題目と下の言葉とをつなげてむすびつけるという文法の性質があるからです。

 ここでは、「食べます」とか「食べようと思っているがまだ迷っている」「それは食べたくないよ」などのさまざまな「結語」の可能性があります。このように五官覚(見る、聞く、触る、味わう、嗅ぐなど)の「行動」を完結させる語が省略された「文章」は、たいへん不安定な文章です。

 「どのように?」「なぜそうなるのか?」といった「行動のプロセス」の説明が無いので不安定なのです。どのように不安定になるのか?をご一緒に確かめます。

  『ハーバード流交渉術』(フィッシャー& ユーリー)には、次のように書いてあります。

ものごとを正しく分かるための普遍性のある交渉
  1. 好むと好まざるとにかかわらず、人間は誰でも交渉の場に立たされる。生活していくうえで交渉は欠かせない。
  2. 人は、みな毎日、なんらかの交渉をしている。だが、日常的に交渉をおこなっているのにそれを意識していない人が多い。夕飯をどこで食べるかを恋人と話し合うのも交渉の一種だ。
    子どもに学校の勉強の復習にとりくませるために話すことも交渉にちがいない。
  3. 交渉とは、他人への要求をなるべく通そうとするときに用いる基本的手段である。
  4. 交渉とは、共通する利害と対立する利害があるときに、お互いが合意に達するためにおこなう相互コミュニケーションである。
  5. 「ハーバード流交渉術」は、いくつかある交渉のタイプ(ハード型交渉やソフト型交渉)のどれでもない。ハーバード大学交渉研究所で開発されたこの交渉方法は、ハード型交渉とソフト型交渉の両方を含んだような交渉方法である。「原則立脚型交渉術」ともいうべきものだ。
  6. 「する」と言っていること、「しない」と言っていることをめぐって双方が争うのではない。双方の主張の「利害」に焦点を合わせようとするものだ。
    この方法は、できるだけ共通の利益を見出すことを努力する。
    利害が衝突する場合では、どちら側の「意思」からも独立した公正な基準に基づいた結論を出すことをすすめる。
    「原則に立脚」する交渉は、「問題の本質」にかんしては厳しい。しかし「人間」に対しては柔軟である。
  7. 原則にもとづく交渉は、交渉の事項が一つでも、複数でも適用される。また交渉相手が「二者の間」でも「多数者」でも適用される。団体交渉のように儀式的なものでも、ハイジャックとの交渉の取り引きのような即興的なものにも適用される。相手が交渉熟練者でも、対人関係に慣れていない人にも、また、強引な人にも友好的な関係にも応用が効く。他の交渉方法と違って、相手がこの方法をよく分かっていてもけっして不利にはならない。むしろ交渉しやすくなる。
  8. 交渉においては、相手方の「ものの考え方」を理解することは重要だ。たんに、「問題の解決に役立つ」にとどまらない。じつは、彼らの「ものの考え方」が問題そのものなのである。取り引きであれ、商ビジネスの話であれ、トラブルの解決であれ、「意見の相違」はけっきょく「当事者」の「ものの考え方」の相違に由来する。
  9. 「争い」とは、究極的には客観的な事実にあるのではない。当事者の頭の中にある。争いの真実は、その争いを処理するに当ってもち出される一つの議論にすぎない。それは、解決のためによい結果をもたらす議論かもしれない。逆に悪い結果をもたらす議論かもしれないのだ。「ものの見方、ものの考え方」に相違があるかぎり、意見の対立は存在する。
  10. 不安は、それが根拠のないものであっても、しかしそれは現実に存在する。それにたいする処理が必要である。
    交渉において、客観的真実を調べることは確かに有益である。だが、問題の原因であって問題の解決の道を開くものは、究極的には、それぞれの当事者がとらえた現実である。
  11. ものごとは、「どこに立ってそれを見るか?」によって全く違って見えるものだ。人間は、「自分が見たいもの」だけを見る傾向がある。自分の先入観に合致するような事実だけを選び出して、そこに焦点を当てる。
    自分の先入観のもたらす誤りを示すような事実は無視する。または、違った意味に取り違える。
  12. 問題の状況を「相手の立場」に立って見るということはきわめて難しい。だが、それをなしうる能力こそが、交渉者のもつべき重要な資質である。
  13. 相手の見解を変えさせたいと望むならば、相手は、自分と違った目でものを見ているということを知るだけでは十分ではない。
    まず、相手がどれほど強固にその見解を信奉しているかを理解することだ。その心情を感じ取るように努力する必要がある。どんな感じがするかを知る必要がある。相手の見解を試してみることが大切だ。
  14. 他人の見解を理解することは、それに同意することではない。他人の考えを十分に理解した結果、状況の本質についての認識を改めることは起こりうる。
    しかしそれは、その理解から得た便益とみるべきだ。
    なぜなら、それだけ意見の相違の範囲を狭め、また自己の関心を新たに啓発し、発展させることができるからである。
日本人の「交渉術」の分かり方

■「ハーバード流交渉術」は、原則立脚型の基準を人間の基本的なニーズに置いていることは、すでにお伝えしています。
1.安全であること
2.経済的福利
3.帰属意識
4.認められること
5.自分の生き方を自分で決めること

の「5つ」です。これが脳の働き方でいうと「Y経路」の対象です

 日本人が、日本語でこの「5つの基本的ニーズ」をとらえると「X経路」の対象になります。次のように変化するでしょう。

  1. 安全であること……「遠いものには近づかないことだ」「遠いものは恐ろしいものだから何もせず成り行きにまかせることだ」
  2. 経済的福利……その日、その日に食べるものがあればよい。手持ちの財が減っていくことが経済的な不安だ。
    「自然の恵み」の中で、与えられたもので生きていくことが最も望ましい福利である。
  3. 帰属意識……家の中(内)にあるものと自分とは同じ地続きにある。距離の無い関係に属していることが安心である。
  4. 認められること……家の中にある(身内)として認められることだ。
  5. 自分の生き方を自分で決めること……「内にある」という関係から外れることは、自分が遠くに離れることだ。これは恐いことだ。だからつねに「自分」を「身内の存在」と認めてもらうことが「自分の生き方」になる。
交渉は「Y経路」でしかおこなえない

■しかし、「ハーバード流交渉術」の脳の働き方の「Y経路」では、この「基本的ニーズ」は次のように存在します。

  1. 安全であること……トラブルを予測すること。つねにトラブルを予測して、その解決のための対策を準備していること。
  2. 経済的福利……人間は、そこに存在するだけで消費をともなうものだ。だから自分の消費のためにその価値を創出しなければならない。
    価値を創出するのは、言葉と行動だ。その言葉と行動の価値を高めるために不断の投資が必要だ。
  3. 帰属意識……人間は、今日から明日へと生きていく。
    時間の経過が生きるということだ。生きものは時間の経過を「成長」としている。伸びていくもの、成長していくもの、段階的に成長していくものと関係をとりきめることが、帰属することである。
  4. 認められること……認められるためには「説明すること」が必要だ。根拠を示して、実行すること、その結果が認められる価値になる。
  5. 自分の生き方を自分で決めること……人間は、一人では生きられない。すると、誰と生きていくか?が重要である。関係性が大切だ。この関係性には橋渡しとなる「媒介」が必要だ。「媒介」をお互いに支え合うことが「今日を正しく生きること」になる。
日本の「試験」との交渉テクニック

■このような「Y経路」にもとづく言葉で現実のものごととの交渉の仕方をご紹介します。

 松岡圭祐は、『超・心理バイブル』(日本文芸社・刊)の中でこのように、ハーバード流交渉術ふうのテクニックを紹介しています。

選択の問題の場合

@ 人間の心理は、「横列に並んだ選択肢」から無作為に一つを選ぶ場合、「自分から見て右側にあるもの」を選びやすい。
たとえば、「A…B…C…D…E」と並んだ「五択」があったときは「D」を選ぶ人がもっとも多い。「A…B…C…D」の四択ならば「C」である。「三択以下」の場合は「右端」である。
「A…B…C」なら「C」だし、「A…B」なら「B」である。

A すると、英語、数学の横書きのテストで、「ア…イ…ウ…エ」の4つの選択肢から「4つの問題の答え」に順にあてはめていくという種類の出題があったとする。4つの正解は完全にランダムかというと決してそうではない。正解は、「第一問=ウ」「第二問=ア」「第三問=エ」、「第四問=イ」となる可能性が高い。

1.第一問の正解を「ア」にするのは、偶然の正解を恐れて起こりえない。
2.末尾の「エ」も同じ理由で最初にもってくるのは避ける傾向にある。
3.すると第一問の答えは「イ」か「ウ」になる。横四つで人が選択するのは「右から二番目」が多い。
4.残りを「隣り合わないように埋めていくケース」が多い。
5.だから、「一個をとばして次」という選び方をすると前述の順になる。
6.ただ、中には「イ」を最初にして「エ」「ア」「ウ」の順にする問題作成者もいるだろう。この判断はテスト用紙の他の問題に目を向ける。ちゃんと知識で解けて正解の自信のある解答の選択肢を見てみる。「全体的に左寄りが多いか?右寄りが多いか?」を調べるのだ。
それによって「イ」か「ウ」かどちらであるのかを見極めることが可能になる。

「正しいものを選ぶ問題」の場合

7.生物の問題を例にあげる。

●正しいものに○、誤っているものに×をつける。
a.オーキシンは光のあたった方に多く集まる。
b.オーキシンは、光のあたった反対側に移動する。
c.オーキシンの作用は光によって増幅される。
d.オーキシンは、光によってその合成が促進される。

  • このような問題では、○と×はいくつずつ含まれているか?
    全部○、全部×ということはない。
  • 「正しいものを二つ選べ」というような指示がないとき、○が一つしかない、ということはない。
    そういうときは「正しいものを一つ選べ」と指示される。
    すると、必ず、複数の○がある。ただし、全体的には×の方が多くなる。
  • 複数の○があって、しかし○より×が多いと考える。
    問題は五つだとすると、○が二つ、×が三つということになる。あとはそれがどのように配列されているか?だ。
  • まず最初の問題は、×である可能性が非常に高い。作り手に最初から正解を置くよりは「引っかけ問題」にしておきたいと思うのである。
  • 以上のことをふまえると可能性は六つだ。
    1…××○×○
    2…××○○×
    3…×○××○
    4…×○○××
    5…×××○○
    6…×○×○×
    このパターンで可能性が高いのは1から4までだ。5のように×が並ぶことも、6のように交互になることもめったにない。
  • ここで問題を見てみる。
    aとbを見ると内容は相反していることに気づく。一方は「光のあたった方」、一方は、「光のあたった反対側に移動する」だ。
    どちらかが○でどちらかが×である。
    前述のように「一問め」は×なので、aが×、bが○だと分かる。
  • すると四つの可能性の中で該当するのは残り二つだ。
    c、d、eの内容に目を向ける。
    「分解される」「増幅される」「合成が促進される」と、d、eはプラスの方向へ向かっていることを示唆している。cはマイナスの方向である。cとd、eが相反しているわけだ。これがあてはまるのは「4」である。すると正解は「×○○××」となる。
最強の知性のための脳の働かせ方の方法

■このようなY経路による脳の働き方をトレーニングする方法は、次の「説明する力がつく知性の学習モデル」です。

 「三者関係」(推移律)の訓練です。

 自分の現実の中の仕事、生活、人間関係の中の「言葉」をいくつか選んで学習モデルのとおりに毎日、実行してみましょう。

日本の「試験」との交渉テクニック

●A=B、B=C、故にA=Cの推移律を学習するモデル

◎事例・T

A・犬も歩けば棒に当る(概念)

B・意味(水道方式のタイルに相当する)
でしゃばると思わぬ災難に合うというたとえ。また、何かをやっていれば、意外な好運に出くわす、というたとえ。
現在は幸運説が主流だが災難説が本来の意味とされている。
犬もじっとしていればいいのに、うろつきまわるから人に棒で叩かれる目に合う、から生まれた。

C・設問
「犬も歩けば棒に当る」の用例(タイル)の三者関係の「実物」「現実の物」にあたるものとして、どれがよいでしょうか?

1.就職難だ。だが「犬も歩けば棒に当る」という。諦めるべきではない。
2.友人の山田三郎さんは、なかなかよい恋人に出会えない。「犬も歩けば棒に当る」と励ました。
3.日本は、輸出が不調になっている。「犬も歩けば棒に当る」で、輸出先を探すべきだ。
(正解…1です)


事例・U

A・「一文惜しみの百知らず」

B・意味
わずかな出費を惜しんだがために、後に大きな損失をすること。目先のことにとらわれて、先を見通せない愚かのたとえ。
お金の一文を惜しんで、それが百文の損を招くことに気づかないの意から生まれた。

C・設問
用例として適切なものはどれでしょうか?

1.失業した。手持ちのお金が少ないので食費に回した。
電話代にして、支援を求めればよかったと後悔した。
2.失業した。ケータイ電話で友人にグチを言いつづけた。
ネットカフェからネットで職探しをやればよかったと後悔した。
3.毎日、憂うつな日がつづくので、気晴らしに、おもしろいマンガをたくさん買って元気をつけた。
新聞を毎日読んで情報を手に入れればよかったと後悔した。
(正解…1,2,3です)


事例・V

A・縁なき衆生(しゅじょう)は度し難し(概念)

B・意味
人の意見を聞き入れない者は助けようがないということ。
縁は「仏像」のことだ。「衆生」は、生きとし生けるもののなかでも人間のこと。「度す」は「済度する」(さいどする)の意味。教え、導いて救うこと。
仏教から出た故事。仏縁のない者は、親切な仏でも救うことはできないといわれている。

C・設問
用例として適切なものはどれでしょうか?

1.心の病いになって薬に頼ればどんなアドバイスも効果がなくなる。
2.心の病いになって薬を服用している人が、薬を信用していれば、どんなアドバイスも効果がない。
3.心の病いになって、薬を服用している人に、家族が服用を強いればどんなアドバイスも効果がない。
(正解…3です)


事例・W

A・「失敗は成功のもと」(概念)

B・意味
失敗しても、その原因をつきとめれば改善点が見つかる。失敗が次の成功への道をきりひらく、ということ。

C・設問
用例として適切なものはどれでしょうか。

1.世の中の成功者は、成功の数よりも失敗の数の方が多い。失敗の数だけ研究の水準が上がっていくという。
2.アメリカ発の金融システムのバブルの崩壊は、投資のあり方の失敗だ。教訓として学ぶべきは、人間に役立つことへの投資だ。
3.日本は、輸出が止まって経済の成長が後退した。「輸出依存」の失敗だ。内需への投資不在が教訓になる。
(正解…1,2,3です)


事例・X

A・頂門の一針(概念)

B・意味
ものごとの問題点を指摘して不明を晴らすこと。相手の問題点を指摘して強くいさめることにも用いる。
「頂門」は頭のてっぺんのこと。ここに鍼(はり)を打つ鍼灸(しんきゅう)療法が効果的なことから生まれた。

C・設問
用例として適切なものはどれでしょうか?

1.現在のグローバル・リセッションは、日本人にとってグローバルとは何か?を考えるための「頂門の一針」だ。
2.振り込め詐欺をおこなう人は、自分はけっしてつかまらないと思っているようだ。だが、逮捕されている人も多い。「頂門の一針」は必ず訪れる。
3.エセ脳科学者は、自分の地位を利用して、不確かなことを本当らしく話す。しかし、いずれ真実が語られる日が来る。「頂門の一針」は必ず下される。

(正解…1です)

ゼミ・イメージ切り替え法 NEWSLETTER 第219号 一部掲載

関連
書き言葉の生成X 日本語の解体学 「メタファー思考」


連載
エクササイズ:ポスト「世界同時不況」の、史上最強の知性のつくり方を教えます
書き言葉の生成・V 『共同幻想論』 (吉本隆明) 「ラジオ型言語とテレビ型言語」
「共同幻想論」(吉本隆明) エクササイズ:ポスト世界同時不況の知性の学習モデル
『ラジオ型言語とテレビ型言語・U』 「赤ん坊から見た世界・言語以前の光景」
「共同幻想論・母制論」「未来に希望を描けない若者危機」
日本語という書き言葉の文法の構造「日本語練習帳」
「共同幻想論・禁制論」「フィンランドの教育力・なぜPISAで学力世界一になったのか」
日本語という書き言葉の生成の構造 「メタファー思考」
「共同幻想論・規範論」 「英語のできる子どもを育てる」
日本語という書き言葉の言葉の解体 「0歳児がことばを獲得するとき」
「ハーバード流交渉術」 「超・心理バイブル」
書き言葉の生成X 日本語の解体学 「メタファー思考」
「ハーバード流交渉術」・II 「超・心理バイブル」
書き言葉の生成XI 日本語の解体学・II 「日本語の起源」
「ハーバード流交渉術」・III 「無気力の心理学」
書き言葉の生成XII 日本語の解体学・III 「日本語練習帳」
「ハーバード流交渉術」・IV 「対人恐怖の人間学」
書き言葉の生成XIII 日本語の解体学・IV メタファーの生成と行動停止の起源
「和歌山毒カレー大量殺傷事件」に見る日本人の対人意識 「強迫観念」との交渉戦術

参考:脳の働き方の学習のご案内

「第19期」(平成29年・2017年)ゼミ、開講中!
受講生の皆様へ 平成25年5月5日 版 ポルソナーレからの真実の愛のメッセージ 詳しくはこちら!
 受講生の皆様へ 平成25年冬版 ポルソナーレからの真実の愛のメッセージ
女性向けカウンセリング・ゼミ、男性の「女性」対応・ゼミ

ゼミ・イメージ切り替え法

プロ「教育者」向けカウンセリング・ゼミ

カウンセラー養成ゼミ

脳と心の解説

教育方針は「教える・育てる・導くカウンセリング」です 。
「女性」「子ども」のこんな心身のトラブルならあなたにもすぐ解消できます。

「女性向け」、「男性の“女性”対応」のカウンセリング・ゼミです。
女性は「相手が喜ぶ」という共感がないと、ものごとを正しく考えられません。

女性と心を分かち合える「脳」を、最高に発達させる!!が教育の狙いと目的です。女性を「見る」「見たい」、女性から「見られる」「見られたい」関係をつくる、カウンセリング術です。

女性の「脳を健康を働かせる」!安心と安らぎを分かち合う、が教育のテーマと目標です。「気持ちが安心する。だから、知的に考えられる」という女性の本質を支えつづけるカウンセリング術です。

女性の脳の働きが伸ばす「人格=パーソナリティ」を目ざましく発達させる!が教育の方針です。 女性が社会性の世界(学校・仕事・社会の規範・人間関係のルール・合理的な思考)と、知的に関われる!を一緒に考えつづけるカウンセリング術です。

ストレスを楽々のりこえる女性の「脳」を育てる!!が教育の人気の秘密です。女性は、脳の働きと五官覚の働き(察知して安心。共生して気持ちよくなる)とぴったりむすびついて、一生、発達しつづけます。


脳と行動の診断

人の性格(ものの考え方)が手に取るように分かる「心の観察学」

心の病いに感染させられない「人間の関係学」がステキに身につきます。

心の病いを救出する、心と心をつなぐ「夢の架け橋術」

相手に好かれる「対話術」がまぶしく輝くので、毎日が心の旅路。

相手の心の働きのつまづきが正しく分かって、「正しい心の地図をつくれる」ので、損失、リスクを防げます。

性格のプロフィールが分かるから正しく「教え・育て・導く」ができる本物の社会教育の実力が身につきます。


よくある質問

学校に行くとイジメがこわいんです。私にも原因ありますか?

怒りっぽいんです。反省しても、くりかえしています。治りますか?
脳と心の解説

「仕事・人生・組織に活かすカウンセリング」です。他者の心身のトラブルを解消できれば、自然に自分の心身のトラブルも解消します。

プロ「教育者」向けのカウンセリング・ゼミです。
人間は、誰でも「気持ちが安心」しないと正しく「ものごと」を考えられません。

「脳を最大限に発達させる」が教育の狙いと目的です。「指示性のカウンセリング」とは、 「一緒に考える」「共感し合って共に問題を解決する」カウンセリング術です。ものごとには「原因」(脳の働き方)があるから「結果」(心身のトラブル)があります。

「脳の健康を向上させる」、が教育のテーマと目標です。「指示性のカウンセリング」は、「考えたことを実行し、考えないことは実行しない」 という人間の本質を、最後まで励まし、勇気づけるカウンセリング術です。

脳の働きがつくる「人格=パーソナリティ」を育てる!が教育の方針です。
「指示性のカウンセリング」は社会性の世界(学校・仕事・社会の規範・人間関係のルール・合理的な思考)と正しく関わる!を一緒に考えつづけるカウンセリング術です。

ストレスに強い、元気に働く「脳」に成長させる!!が教育の魅力です。
「指示性のカウンセリング」は五官覚(耳、目、手、足、鼻)を正しく発達させて、言語の能力も最高に発達させるカウンセリング術です。


脳と行動の診断

「心の病いの診断学」が楽しく身につきます。

心の病いの予防と解消の仕方の「人間の理解学」が身につきます。

心の病いに気づける「人間への愛情学」が驚くほど身につきます。

「交渉術」の知性と対話の能力が目ざましく進化しつづけます。

相手の心の病理が分かって、正しく改善できるので心から喜ばれます。「心の診断術」

病気になるということ、病気が治るということが正しく分かる、最高峰の知性が身につきます。


よくある質問

朝、起きると無気力。仕事にヤル気が出ません。うつ病でしょうか?

仕事に行こうとおもうと、緊張して、どうしても行けません。治りますか?
バックナンバーの一部を9期後半分より、随時掲載していきます。
詳しくは下記をクリック
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 戦う男性の社会教育ゼミ
入会も随時受け付けています。
入会と同時にご希望のバックナンバー等、ビデオ(DVD)学習で、学んでいただけます。


ゼミの見学、ゼミのバックナンバービデオ(DVD)試聴も無料です
ニューズレターと共にお送り致します。 詳しくは「入会案内」をご覧下さい。
ポルソナーレのゼミの様子をYouTubeに公開しました。

脳を発達させる日本語トレーニングペーパー

一部公開しました。
トップページ NEW! 年間カリキュラム 学習の感想と学習成果 「日本人の思考」と「谷川うさ子王国物語」と「グローバル化の恐怖」
学習内容(サンプル) 「言葉」 日本語の影響。その仕組みと感情、距離感、人間関係について
「脳を発達させる日本語トレーニング・ペーパー」の役立て方の資料
『分裂病の自己診断表と自己診断』
男性に嫌われない女性の話し方
女性に嫌われない男性のしゃべり方
を教えます

ポルソナーレのマスターカウンセリング

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