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ポルソナーレ式イメージ切り替え法 NEWSLETTER 第209号
10期17回め平成20年10月11日
脳の働き方と言語の学習回路/浅見鉄男「井穴刺絡・免疫療法」

脳の働き方のメカニズム・子どもの脳の発達のさせ方
エクササイズ・大人の最強の知性のつくり方
『幼児の算数』・III
(遠山啓、栗原九十郎)

はじめに

 ゼミ・イメージ切り替え法、中級クラス、スーパーバイザーカウンセラー認定コース、Aクラス、19のゼミをお届けします。
 今回は、前回にひきつづいて、「子どもの脳の発達のさせ方」に加えて、大人の脳の発達と最強の知性のつくり方のエクササイズをお届けします。
 日本人の脳の働かせ方は、「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーンで「暗記すること」「丸暗記すること」をおこなっています。「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーンは暗記はできても学習はできません。今回は、このようなことをテーマにして「最強の知性」のつくり方をお伝えいたします。

ポルソナーレ代表田原克拓

本号の目次

  1. 言葉を「憶えること」と「学習すること」の違いを理解しましょう
  2. 「三者関係」を憶えることが「学習」である
  3. 「大人の知性」のためのプログラム・I
  4. 「大人の知性」のためのプログラム・II
  5. エクササイズ・プログラム
    ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンで学習して、最強の知性を身につけるための「学習法」
  6. ポルソナーレ式イメージ療法(プログラム) 対人関係の中の悪感情を変えるイメージ療法
脳の働き方のメカニズム・子どもの脳の発達のさせ方
エクササイズ・大人の最強の知性のつくり方
『幼児の算数』・III

(遠山啓・栗原九十郎、国土社・刊よりリライト・再構成)
言葉を「憶えること」と「学習すること」の違いを理解しましょう

 前回までの本ゼミでは、子どもが「勉強をする」ということの具体的な事例として、遠山啓(ひらく)の「水道方式」による「数」(かず)の教え方のプログラムをご紹介しました。

 「水道方式」とは、「数(かず)の教え方」(子どもにとっては学び方)のことです。

 遠山啓(ひらく)は、子どもへの「数(かず)の教え方」について、次のようにのべています。

  1. 子どもへの算数(数・かず)の教え方は、おおまかに分けると「暗算中心」「筆算中心」の二とおりのやり方がある。日本では、もともと「筆算中心」だったが「暗算中心」の教え方になっている。
  2. 「暗算中心」の教え方は、「位取りの原理」や「0(ゼロ)」を必要としない「漢数字の読み」をもとにした計算の仕方である。
    「筆算中心」の教え方は「位取り」や「0(ゼロ)」をしっかり理解しないと「筆算」をおこなうことができない。
  3. わたしたちがつかっている数(かず)のしくみは、「十進法」になっている。「十進法」とは、「十」ずつ束にしていくやり方のことだ。
    「一」(いち)から始めていって「十」(じゅう)までいって、ここで「十」の束をつくる。次の数(かず)は新しい名前をつけるのではなく「十」の束と「一」(いち)というので「十一」(じゅういち)と呼ぶ。そして、次に「十二」「十三」…としていく。「十」の束をひとかたまりに見るという考え方がはっきりと姿をあらわす。
  4. 「十進法」を子どもに分からせるには「計算棒」「貨幣」「色板」などが使われてきた。だが、これらにはみな欠陥がある。欠陥のないものは何か?と考え出されたのが「タイル」である。
    「タイル」とは、「数」(かず)を「正方形」であらわすものである。
  5. わたしたちが数(かず)を計算するときは、何かを思い浮べながら計算する。
    頭の中で思い浮べる何かの映像のことをシェーマ(Schema)という。「タイル」もそのようなシェーマ(Schema)の一つだ。「数」(かず)をつかむにはもっとも適切なシェーマ(Schema)である。
  6. 「数」(かず)の言葉(数称)を丸暗記しても「数(かず)の意味」を知ったことにはならない。
    1,2,3,4…という数(かず)とは何のことだろうか。
    1は「一つのリンゴ」「一つのミカン」「一つのクッキー」などに共通の名前のことだ。
    2は「二つのリンゴの集まり」「二つのミカンの集まり」「二つのクッキーの集まり」のことだ。「集まり」とは「集合」という。「量(りょう)の集まり」が集合だ。
  7. 「一つのリンゴ」と「一つのミカン」をむすびつける。どちらにも不足も余りもない。これを「一対一対応」という。
    「三つのリンゴ」と「三つのミカン」の「一対一対応」が成り立ったら、「リンゴの集まり」と「ミカンの集まり」は、「同じ3」という名前をもつ。
    これが「3」という数(かず)の意味である。
  8. 「タイル」は、リンゴ、ミカンなどの実物を抽象化した「量」(りょう)をあらわす。
    具体物のリンゴとミカンを仲立ちさせて、「一対一対応」を成立させる。すると、「タイル」をつねに頭の中に思い浮べると、ミカン、リンゴだけではなくて、さまざまな実物の「数」(かず)に対応しつづける。
「三者関係」を憶えることが「学習」である

■遠山啓(ひらく)は、子どもに「数」(かず)を教えるにあたっては「数」(かず)の「意味」を正しく分からせることが重要である、と説明しています。「数」(かず)の意味とは、「実物」のもつ「属性」や「形象性」などを抽象化して捨象(しゃしょう)した実体のことです。それが「量」(りょう)です。「数」(かず)の意味とは「量」(りょう)の集合のことです。

 数(かず)の実体とは、「量」(りょう)のことである、と説明しています。

 これまでの説明をまとめると次のとおりです。
実物(具体的な現実)
タイル(意味)
数称(1,2,3,4…。いち、に、さん、し…)。(言葉)。

 この「三者」のつながり(むすびつき)を正しく分かることが「正しい数(かず)の学習の仕方」である、と説明しています。「三者関係」を憶える具体的な学習法が「水道方式」です。

 この遠山啓(ひらく)の「数(かず)の教え方」(水道方式)の説明で重要なところは、「数の唱え主義」「暗算中心の教え方」と「水道方式」とが、ハッキリ区別されている点です。

 「数の唱え主義」とは、「1,2,3,4…」というように、数称だけを暗記することをいいます。

 この「数称の暗記主義」は数(かず)をただ「順序」としてたどるので、「量」(りょう)(集合)の把握ができません。リンゴを「1,2,3,4…」と一つずつ指で抑えてたどります。「リンゴの数(かず)はいくつ?」と問うと、「4番目のリンゴ」を手に取って、「リンゴの数(かず)は4(よん)です」と、「1個のリンゴ」を示す、という誤りを起こします。

 ここでの本当の問題は何でしょうか。

 「憶え方」「学習の仕方」によって現実についての理解の内容が変わる、ということです。なぜ、こういうことが起こるのか?を明らかにするのが「脳の働き方」のメカニズムです。

 言葉を「憶える」、「学習する」という脳の働き方は「ブローカー言語野」でおこないます。

 このことは、くりかえしお話してきています。

 ブローカー言語野は「3分の1」のゾーンと「3分の2」のゾーンの二つに分かれています。

 「水道方式」を学習して憶えるのは「ブローカー言語野」の「3分の2」のゾーンです。

 「暗算中心の数の憶え方」と「数の唱え主義」という憶え方で「数」(かず)を憶えるのは「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーンです。

 この「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーンで、「暗算中心の数(かず)の憶え方」や「数(かず)の唱え主義」の憶え方で「数」(かず)を憶えることの欠陥についてはすでにご説明しているとおりです。では、「数(かず)」ではなくて、日本語を憶える場合はどうなるのでしょうか。事例をあげてご一緒に考えてみましょう。

「大人の知性」のためのプログラム・I

事例・1

  1. 「ありがとう」(概念)(数称に相当する)
  2. 意味(「タイル」に相当する)「他人にたいする感謝の言葉」。
    「有難し」(ありがたし)が意味の起源。「あることが難しい、めったに無いことだ」が内容。もともとは神仏にたいして用いられた。
    めったに起こらないことは神や仏の力によるものだと信じた。江戸時代になって一般的な感謝を表わすようになった。
  3. 意味の展開(数(かず)の実物に相当する)
    ?メールによって仕事の連絡を受け取ったので「ありがとうございました」と書いて伝えた。
    ?他者に、時間や労力をかけた好意を受け取ったので「ありがとう」と言った。
    ?電車の中で、親切にも席をゆずってもらったので、ゆずってくれた人に「ありがとうございます」と言った。

(注意)
 ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンで憶える脳の働き方の場合は、1の「ありがとう」の言葉は、憶えることができます。しかし、2で、「意味は?」と問われると別途に暗記していない場合は「分からない」という回答になります。すると、???のような現実の状況や場面で「ありがとう」の感謝の意をあらわすという「行動」が止まるのです。

事例・2

  1. 「おいしい」(概念)(数称に相当する)
  2. 意味(「タイル」に相当する)
    食べ物の味が良いことをホメる場合のメッセージ。「おいしい」の「いし」がホメ言葉になる。「たいへんすばらしい」「よろしい」という意味だ。
    歌舞伎の『勧進帳』の中で富樫(ふがし)の佐衛門の家来が「判官義経」(はんかんよしつね)がやって来たら捕えようと言っていることを聞いて「いしくも、おのおの申したり」とホメている。
    この「いしく」に感嘆詞の「お」をつけた言葉が「おいしい」である。「お」をつけて使ったのはもともと「女性」だった。「女房詞」(にょうぼうことば)という。
  3. 意味の展開(数・かずの実物に相当する。現実の場面、状況での行動のこと)。
    ?訪問した先で「お茶」を出してくれた。飲んで、「おいしいお茶ですね」と言った。
    ?秋になった。「ぶどう」を送っていただいた。「たいへんおいしゅうございました」とメッセージを伝えた。
    ?食堂で食事を摂った。代金を支払う時に、店の人に「おいしかったですよ」と伝えた。

(注意)
 ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンで憶える脳の働き方は、側頭葉のウェルニッケ言語野とむすびついています。ウェルニッケ言語野は「触覚の認知」を記憶します。「触覚の認知」とは「y経路」(スモールy(ワイ)経路)でパターン認知した対象を特定化して、行動を完成させることをいいます。「食べた」「飲んだ」「性をした」などが「行動の完成」です。これは、「行動が終了した」という了解(メタ言語としての意味のこと)です。「短期記憶」のことです。すると、ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンで「おいしい」という言葉を暗記している人は、???のような状況や場面で、???に示す「意味」を言いあらわすことができません。「食べた」という行動が終わると、「食べたこと」を忘れるからです。「忘れる」とは、「食べたこと」という事実のことではなくて、「相手への配慮」「状況の価値についての認識」「相手との未来にわたる関係性の好意的なアピール」といったことです。これらの意味は「ブローカー言語野の3分の2のゾーン」でしか学習できず、記憶もできないからです。

事例・3

  1. 「面白い(おもしろい)」(概念)(数称に相当する)
  2. 意味(「タイル」に相当する)
    目で見て楽しいとか、滑稽(こっけい)なものに対して、使う。
    『源氏物語』の中に「目のおもしろきに、夜深くるまで管弦(かんげん。遊びのこと)をぞしたまふなる」とあるように、「趣(おもむき)がある」という意味がルーツだといわれている。
    「顔が白くなる状態をあらわしたものだ」ということが通説になっている。
    昔の人々は、火を囲んで手仕事をしたり、話をしていた。
    この中の一人が立ち上がって興味をひく話をすると、聞いていた皆がいっせいに顔を上げた。それらの顔が燃える火に照らされて白く浮び上がった。この「楽しそうな顔が並んでいる状態」を「おもしろい」と呼ぶようになったのだ、と伝えられている。
  3. 意味の展開(数(かず)の実物に相当する。現実の場面、状況の中での行動のこと)。
    ?電話やメールで、情報を聞いた。「おもしろい話をうかがいました」とお礼を言った。
    ?手紙をもらった。知らなかった知識について説明してあった。
    「おもしろく、有益なお話をうかがいました」と返信を書いた。
    ?諦めと、憂うつな気分がつづくので、アドバイスを求めた。
    勇気や希望が湧いてきた。「元気が出てくるおもしろいアドバイスをいただきました」と感謝の意を伝えた。

(注意)
 ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンは、ウェルニッケ言語野の触覚の了解を「記憶のソース」にしています。この「記憶のソース」がクローズ・アップとして表象(ひょうしょう)されます。この「記憶のソース」は「大脳辺縁系」の生(なま)の感情や欲求を記憶する中枢神経とつながっています。扁桃核(好き、嫌い、敵、味方を記憶する)、中隔核(目先の快感についての記憶、目先の利益についての記憶。トカゲの脳。この記憶が日常的に思い浮んで行動しているときのことを幸福のボタン押しという。行動ができていない状態が美化の妄想を追い求める分裂病)がおもなソース源です。ブローカー言語野の3分の1のゾーンで言葉を憶えるとは、「おもしろい」という評価はできません。「おもしろい」とは、客観的な価値判断をともなうからです。ブローカー言語野の「3分の1」での評価は、扁桃核か、中隔核の記憶が「ソースモニタリング」になります。「可愛い!!」「気持ち良さそう!!」「ゾクゾクしてシビれそう!!」などのような主観的な評価です。「チョー可愛い!」「マジ、可愛い」「チョー快感!!」などのように「関わりの行動」が完結した触覚の認知が拡大されて、自己との密着感が内向化されます。

 すると、客観的な価値判断と評価をあらわす「おもしろい」の「意味」(???の状況と場面での表現)は記憶されないということになるのです。現実と関わって有益かつ、無限に価値をもたらす情報や知識については、「つまらない」「気持ちよくない」「チョー可愛くない!!」としてしりぞけられることになるのです。

事例・4

  • セールスのためにたびたび電話をかけてくる人がいる。話は、客観的な事実が語られるので、情報として聞くと、たいへんおもしろい。
  • 俳優の緒方拳さんが病気で亡くなった。印象に残っているもっともおもしろい映画は『復讐するは我にあり』だった。
  • 遠山啓の「水道方式」は、幼児にも小学生にも、そして教える大人にとっても役に立って、みるみる成果があがるのでおもしろい教育法だ。
「大人の知性」のためのプログラム・II

■ここまでのエクササイズで「ブローカー言語野」の「3分の1」のゾーンで憶えることの欠陥をよくお分りいただけたことと思います。

 ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンでの記憶の仕方は、ちょうど「動物一般」(カラス、猫、犬、猿など)が「鳴き声」を発声させて「仲間を呼ぶ」ことと同じ「知覚の認知」が中心のメカニズムになっています。遠くに離れている「親」なり「子ども」が「鳴き声」を発声させると、その音源に向かって一直線に行動します。行動した結果、親が子どもを保護する、親が子どもに食物を与える、子どもは、空腹を訴えて親から食物をもらう、というように「行動が完結する」のです。

 ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンで「憶える」ということは、「憶えること」は可能であっても、「学習する」ことは成り立たないのです。

 ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンで「学習」するということをおこなうならば、つねに「憶えるという行動」を反復させて、継続させなければなりません。この憶えつづけるという「行動」が止まるとき、たちまち短期記憶の特性によって「忘れる」のです。日本人の「勉強の仕方」は「暗記」「丸暗記」が中心だと遠山啓(ひらく)は指摘しています。「勉強した」「憶えた」という体験はかすかに憶えていても、「何を憶えたのか?」「何について憶えているのか?」を問うとすっかり忘れ去られていることが多いのは、ここには「学習」というものが存在しないことによります。

 「学習する」とは、すでにおこなわれている経験なり体験を、自分も同じように行えるように身につける、ということです。ブローカー言語野の「3分の1」で憶えると、自分だけの能力として「同じように行う」ということが成立しません。指示する人、命じる人がいて、その人の「言葉」が継続して聞こえているうちは、行動は止まりません。暗記はできても、「行動はできない」のは、エクササイズの事例で見た言葉の「意味」を記憶することができないためです。

 「学習する」とは、ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンで憶えることをいいます。次のエクササイズのとおりです。

エクササイズ・プログラム
ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンで学習して、
最強の知性を身につけるための「学習法」

事例・1

  1. 「気の毒」(概念)(数称に相当する)。
  2. 意味(「タイル」に相当する)
    他人の突然の苦痛や辛い状態に対する同情をあらわす言葉。
    もともとは、自分の心が痛むことや当惑する意味で用いられていた。「気の毒」は「気の薬」がルーツになっている。
    「気の薬」とは、精神衛生上、有利になることをいう。
    「喰(く)ふよりも気の薬かな鹿の声」という句がある。ここから精神衛生上よくないことを「気の毒」というようになった。
    もともとは自分自身への言葉だったものが、「他人の困りごと」も「自分の心を痛める」ということから「他人への同情」をあらわすようになった。「同情」とは、他人の苦悩を自分の苦悩であるかのように感じ取ることである。思いやり、あわれみともいう。
  3. 意味の展開(数(かず)の実物に相当する)。

(認識)
次の「意味の展開」の例の中には、間違っているものがあります。どれでしょうか?

  • 元福田首相は、自分が立ち上げた「社会保障会議」の中で、「わたし、辞職することになりましてね」と言い、うつむいて、ふふっとひとり笑いした。
    首相を辞めるとは、気の毒だ。
  • 「特別養護老人ホーム」(特養)の介護現場の人手不足が深刻化している。あるヘルパー女性(36歳)は、夜勤の時は一人で40人をみるという。「いつでも辞めたい」と言っている。この苛酷な労働状況は、なんとも気の毒だ。

(認識)
正しい「意味の展開」に習ってあなたも「気の毒」の意味を表現してください。
◎あなたの表現

(レクチャア)
 ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンは、「意味」を学習して憶えることができます。学習の仕方は、「概念」(数称に相当)と「意味」(タイルに相当)と「実物」(状況や場面)の三つを、「三者関係」として「対応させること」です。

 遠山啓(ひらく)はこの「対応の仕方」を「推移律」といっています。「推移律」とは、
A=B
B=C
ならば
A=C
のことです。この「推移律」ということのしくみを目で見て確かめます。

 「気の毒」という言葉は、「精神的な苦悩のことだ」という情景を想像しましょう。もともとは、自分自身の心の苦悩をさす言葉だった、ということです。これは、「自分の心の苦悩」とその具体的な状況や場面を思い浮べることができる、ということです。

 これにより、「気の毒」という言葉とその「意味」の「二者関係」が記憶されます。次に、「意味の展開」では、「自分自身の心の苦悩」の場面や状況と同じ位置に立っている「他者」を思い浮べます。

 もし、「自分」が、「ひとりで苛酷な労働の現場をになった体験」があって、「いつでも辞めたい気持ちと背中合わせ」という意識をもったことがあれば、?の「ホームヘルパー」のニュースは「気の毒」に思えるでしょう。これは遠山啓(ひらく)の教える「水道方式」の「三者関係」が、「推移律」のメカニズムによって記憶されたことになるのです。

 ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンは、頭頂葉の野(や)に入りこんで位置しています。頭頂葉は、「空間性」を記憶する中枢神経の分布域です。「空間性」とは、「距離」「角度」「方向」の意識のことです。このような「具体的な言葉」にむすびつく人間の意識のことを「メタ言語」といいます。「メタ言語」とは、分かりやすくいうと、「入眠状態」の「行動」のことです。あなたも真夜中にトイレに起きたことがおありでしょう。

 ぐっすり眠っている状態を「睡眠状態」といいます。

 「あ、もうこんな時刻だ。起きなくっちゃ」と目が覚めたときは「覚醒状態」です。「入眠状態」とは、「眠っているのではない、しかし起きているのでもない」という状態の意識のことです。このときの「行動」は言葉による思考ではなくて、五官覚(眼、耳、皮ふ、味覚、嗅覚)の知覚の刺激を中心に「記憶を思い浮べている」(表象・ひょうしょう)ということによって成り立っています。ここでは、「トイレまで何歩の距離かな」「トイレまでの方向はどっちかな」「トイレに行くまでにはどこで曲がって進むのかな」という距離、角度、方向が「右脳・ブローカー言語野の3分の2のゾーン」に思い浮びます。このように、遠く離れている対象を分かるのが「ブローカー言語野」の「3分の2」のゾーンでの学習と記憶です。頭頂葉の記憶の中枢神経が「認知」と「認識」に関わっていることがよくお分りでしょう。

事例・2

  1. 「すみません」(概念)(数称に相当する)
  2. 意味(「タイル」に相当する)
    辞書には「謝罪」と「感謝」の両方の意味をあらわす「あいさつ語」と書かれている。
    しかし、もともとは「謝罪」の意味がルーツになっている。
    江戸時代の歌舞伎狂言『毛抜』(けぬき)では、「それではお上にすみそもない」と語られている。「いいわけをしても心がすまない」(自分の気持ちがすっきりしない、晴々しない)という意味で使われている。「すまない」は、「澄む」(すむ)の打ち消しの言葉である。
    「心が澄みきらない、晴々しない」という意味だ。
    この「すまない」を、ていねいに言うのが「すみません」である。現在のように、「すみません」に「感謝」の意も含むようになったのは、「終戦後」あたりからではないかといわれている。
    最初は、「お礼を言ったくらいでは、気持ちがスッキリしないよ」という意味で使われたのではないかと思われる。
  3. 意味の展開(数(かず)の実物に相当する)

(認識)
次の「意味の展開」の例の中には、間違っているものがあります。どれでしょうか?

  • 「社会保険庁」で「厚生年金」の算定基準の標準報酬月額(月給水準)の「改ざん」が報道された。そこで、同庁に問い合わせた。「すみません、私は厚生年金をもらえるかどうか知りたいのですが」。
  • 新幹線の「座席指定」の席に座っていると、「そこは私の席ですが」と言われた。確かめてみると違っている。「すみません、間違えたようです」と言った。

(認識)
正しい「意味の展開」に習って、あなたも「すみません」の意味を表現してください。
◎あなたの表現

(レクチャア)

 ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンは「Y経路」が中心になって支配しています。「Y経路」とは、眼の「視覚の知覚神経」のことです。「自律神経」の交感神経のことでもあります。「Y経路」は、色やこまかい線や形象性は認知しません。「ものごとの動きのパターン」を認知します。

 ブローカー言語野の「3分の1」のゾーンは、「X経路」が支配しています。「X経路」は「ものごと」に焦点を合わせる、色や形象性を認知する、というメカニズムをもっています。

 この二つの視覚の知覚神経が「学習」と「記憶」にかかわります。

 「Y経路」は自分の身体に直接にむすびつかない対象について記憶します。

 すると、ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンだけが、「言葉の意味」を学習して憶えることが可能であることがお分りでしょう。なぜ、「言葉の意味」の学習が重要なのかというと、人間は、「言葉の意味」によって、独力で、未来に向かって「行動する」からです。このことの根拠は、「Y経路」の「パターン認知」が「推移律」(空間性の中の離れている物どうしの三者関係の認知と認識)の記憶を可能にすることで明らかです。

 ブローカー言語野の「3分の2」のゾーンを働かせる学習法のエクササイズは、子どもだけでなく、大人にも役に立つ学習法です。お仕事、生活、人間関係、学校の勉強の中の「言葉」を採り上げてお試しになってください。

ゼミ・イメージ切り替え法 NEWSLETTER 第209号 一部掲載

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性格のプロフィールが分かるから正しく「教え・育て・導く」ができる本物の社会教育の実力が身につきます。


よくある質問

学校に行くとイジメがこわいんです。私にも原因ありますか?

怒りっぽいんです。反省しても、くりかえしています。治りますか?
脳と心の解説

「仕事・人生・組織に活かすカウンセリング」です。他者の心身のトラブルを解消できれば、自然に自分の心身のトラブルも解消します。

プロ「教育者」向けのカウンセリング・ゼミです。
人間は、誰でも「気持ちが安心」しないと正しく「ものごと」を考えられません。

「脳を最大限に発達させる」が教育の狙いと目的です。「指示性のカウンセリング」とは、 「一緒に考える」「共感し合って共に問題を解決する」カウンセリング術です。ものごとには「原因」(脳の働き方)があるから「結果」(心身のトラブル)があります。

「脳の健康を向上させる」、が教育のテーマと目標です。「指示性のカウンセリング」は、「考えたことを実行し、考えないことは実行しない」 という人間の本質を、最後まで励まし、勇気づけるカウンセリング術です。

脳の働きがつくる「人格=パーソナリティ」を育てる!が教育の方針です。
「指示性のカウンセリング」は社会性の世界(学校・仕事・社会の規範・人間関係のルール・合理的な思考)と正しく関わる!を一緒に考えつづけるカウンセリング術です。

ストレスに強い、元気に働く「脳」に成長させる!!が教育の魅力です。
「指示性のカウンセリング」は五官覚(耳、目、手、足、鼻)を正しく発達させて、言語の能力も最高に発達させるカウンセリング術です。


脳と行動の診断

「心の病いの診断学」が楽しく身につきます。

心の病いの予防と解消の仕方の「人間の理解学」が身につきます。

心の病いに気づける「人間への愛情学」が驚くほど身につきます。

「交渉術」の知性と対話の能力が目ざましく進化しつづけます。

相手の心の病理が分かって、正しく改善できるので心から喜ばれます。「心の診断術」

病気になるということ、病気が治るということが正しく分かる、最高峰の知性が身につきます。


よくある質問

朝、起きると無気力。仕事にヤル気が出ません。うつ病でしょうか?

仕事に行こうとおもうと、緊張して、どうしても行けません。治りますか?
バックナンバーの一部を9期後半分より、随時掲載していきます。
詳しくは下記をクリック
 ゼミ・イメージ切り替え法
 バックナンバー第7期まで
 バックナンバー第8期から
 ゼミ・イメージ切り替法の詳細
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 自立した女性の性と家庭教育ゼミ
 カウンセラー養成ゼミ
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 バックナンバー第8期から
 カウンセラー養成ゼミ詳細
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 戦う男性の社会教育ゼミ
入会も随時受け付けています。
入会と同時にご希望のバックナンバー等、ビデオ(DVD)学習で、学んでいただけます。


ゼミの見学、ゼミのバックナンバービデオ(DVD)試聴も無料です
ニューズレターと共にお送り致します。 詳しくは「入会案内」をご覧下さい。
ポルソナーレのゼミの様子をYouTubeに公開しました。

脳を発達させる日本語トレーニングペーパー

一部公開しました。
トップページ NEW! 年間カリキュラム 学習の感想と学習成果 「日本人の思考」と「谷川うさ子王国物語」と「グローバル化の恐怖」
学習内容(サンプル) 「言葉」 日本語の影響。その仕組みと感情、距離感、人間関係について
「脳を発達させる日本語トレーニング・ペーパー」の役立て方の資料
『分裂病の自己診断表と自己診断』
男性に嫌われない女性の話し方
女性に嫌われない男性のしゃべり方
を教えます

ポルソナーレのマスターカウンセリング

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「第19期」(平成29年・2017年)ゼミ、開講中!
受講生の皆様へ 平成25年冬版 ポルソナーレからの真実の愛のメッセージ
受講生の皆様へ 平成25年5月5日 版 ポルソナーレからの真実の愛のメッセージ 詳しくはこちら!
ポルソナーレ代表
 田原ごあいさつ

 
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時代の病理デウスドクター初期ノート ハンナ・アーレントの哲学入門 『人間の条件』 谷川うさ子
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