田原克拓メッセージ/「日本人の思考」と「谷川うさ子王国物語」と「グローバル化の恐怖」

 ポルソナーレの『谷川うさ子王国物語』(日本語トレーニング・ペーパー)の教育方針と学習効果、および学習の狙いをご説明いたします。

 2008年の秋に「アメリカ発金融システムのバブルが崩壊」して、現在の地球上の人間社会の何かが大きく変わりました。変わったものは、世界の枠組みです。パラダイム・シフトです。

 パラダイムとは、無意識に誰もが思考の前提にしている判断の基準という意味です。それは、イギリス、アメリカが作ったプラグマティズム功利主義ともいわれています)という哲学です。普段の日常生活では「帰納法」という思考形式になっています。
  「帰納法」は、「あるいはそうであるかもしれない」という数理学の「確率論」として一般化されています。

  「あるいは、そうであるかもしれない」という確率論のもとに「金融」が「世界の経済社会の中心、もしくは最上位」のプラグマティズムのテーマになりました。それが破綻したのが「2008年秋のリーマン・ショック」です。

 その後、世界の経済社会は、一体なぜ変わらないのかといえば、破綻した財政や債務を、プラグマティズムの哲学で管理しているからです。「無い袖(そで)は振れない」という日本の昔からの格言があります。「お金がないから雇えないよ」「お金がないから、値上げするよ」というのがプラグマティズムの管理です。経済学の言葉でいうと「あなたは、投資の価値があるのか?」と問いかけて、利益を生み出す材料(人間も)であれば、「雇う」「素材を買う」というのが「投資の価値あり」です。
  反対に、「低コスト」も投資の価値あり、と選別されます。

 もともと「金融商品」というのは、物や人間、人生の幸せや人生の喜び、といったことには「投資の価値がない」と見なしたプラグマティズムが「帰納法」によってつくり出した商品です。これは、「お金」(資本)は出資する「人間の意思」とダイレクトに結びついているので、「人間の意思」そのものを「商品にする」という可能性を内包しています。一度も会ったこともない人間に「出資」すれば、その人は、一度も会ったことのない人に人生の全てを支配されることになるでしょう。

 ポルソナーレの約40年の脳の働き方のメカニズムの理解は、「人間は、じぶんが考えたことを実行して、考えないことは実行しない」という普遍的真理です。これは、プラグマティズムではありません。弁証法という思考の仕方のもう一つの哲学です。「演繹法」という思考の形式によって、今の日本と世界の現実を観察します。
  若者の就職難、若者の非婚、若者の長時間労働、若者の草食化などを演繹法で観察すると、全て、プラグマティズムの哲学しか知らないことによって、間接的に、その国の「金融資本意思」の支配に、自ら迎合した結果であるといえます。元ビートたけしの北野武が『超思考』(幻冬舎)で「安い、人気、みんなが」並ぶので「行列をつくって喜んでいる」というように、「自分で自分の首をしめる迎合だ」と言っているところです。

  ポルソナーレが『谷川うさ子王国物語』(日本語トレーニング・ペーパー)で教育のテーマにしているのは、「日本人は頭頂葉がまともに働いていませんよ」ということです。日本語の文法がそんなふうに働かせているのです。

 頭頂葉は、車のナビゲータと同じ機能をつかさどっています。
  ナビゲータが働いていない車を運転している、地図で道路を憶えていないドライバーを想像してみましょう。同じ所をぐるぐる回るか、行動が止まるでしょう。寝たきり老人、引きこもりの人、精神科から何年も何年も薬を処方してもらって飲みつづけている人、うつ病の人、などの直接の原因は、日本語の文法のとおりにしか思考できなくて「頭頂葉」が働かなくなっているからです。

 中学校の国語の教科書でも教えている弁証法の考え方の基本は「なにごとにも原因がある。だから結果がある」ということです。
  日本人が、アメリカの哲学のプラグマティズムから蜘蛛(クモ)にからめ取られた蝶(チョウ)のように体液を吸い取られているのは、「ストックホルム症候群」のように、せっせとプラグマティズムの生み出す経営学だの軍事的抑止力(プレゼンス)だの金融理論のルールのプリンシプル(判断の基準)だのを学んでいるからです。学ぶのはいいことですが「これしかない」と喜んで依存して、迎合するという「ストックホルム症候群」に陥っていることが、日本の若者の失業、少子化、非婚の原因です。「灯台下暗し」といいます。

 いつの時代でも、どこの社会でも「陰謀」(いんぼう)の言説が流行(はや)ります。密かに企む謀(はかりごと)という意味です。
  この「陰謀」が時代や社会を歴史的スケールで動かすことはありません。そういう考え方は「帰納法」というもので、「あるいはそうかもしれない」という確率に形而上学的な思考を加えたものであるにすぎません。歴史的なスケールで時代と社会を動かすのは「哲学」です。「哲学」とは「ものごとの認識の仕方」を教える知性や精神のことです。

 この「あるいはそうかもしれない」という帰納法によくなじむのが日本語の文法です。日本語の文法は、人間の脳の「動物の脳」(大脳辺縁系)がつくり出しています。すなわち、好き・嫌い、敵・味方、恐い・嬉しい、といった生の感情や欲求が日本語という言葉とその構文(文法なるもの)をつくりました。生の感情や欲求から見れば、どんなことでも「あるいは、そうかもしれない」が、「いや、そうに決まっている」という強い感情をともなった思い込みになるでしょう。これがプラグマティズムの格好の餌(エサ)に見えるだろうとポルソナーレは推測しています。

 『谷川うさ子王国物語』(日本語トレーニング・ペーパー)で学習するという事は、自分や自分たち、日本人の思考のメカニズムを知ると同時に、客観的材料として、グローバリズム等の、その時勢によって世界的に流行する様々な考え方も学習し、自分の立ち居地を明確にするという事でもあります。少なくともプラグマティズムを前提や土台にしているものの考え方をもつアメリカ人やイギリス人、ロシア人や中国人と、同じテーブルについて、同じ土俵で議論ができるようになります。
  今は、ただ、蜘蛛(クモ)にからめ取られた蝶(チョウ)のように体液をしぼり吸い取られている状態なので、議論というコミュニケーションをおこなう言葉の能力がない、といったところです。少子化、老人社会を言う前に、このような言葉の能力をトレーニングしなければエジプトに見る中東の若者と同じく暴動を起こしてウラミを晴らすといったところで、頭頂葉というナビゲータが働かない、道路の地図も憶えていないままに車を暴走させるだけにとどまるでしょう。

 「そうは言っても、それが、今の自分の生活や自分自身の今の健康や知的な能力にどう役に立つのか?」とお思いでしょう。
  脳の頭頂葉を正しく働かせるということは、頭頂葉とつながっている足(脚)・腰・背中、首の支障が改善されます。
  「腰痛」「ギックリ腰」「首の痛み」などの苦痛が改善されるでしょう。
  また、心的な足(脚)・腰の機能停止である「うつ病」「人の目が気になる」「人と話せない」「人から言われた言葉が頭の中に思い浮びつづける」といった不安や緊張の病理症状が改善されたという実績があります。テキストの学習の一環として「特別の個人指導」のシステムの中で「スピード解消」「即効で解消」を実施しています。会員に限りの特別の個人指導のシステムをお役に立てていただけるので安心です。

 ポルソナーレは、あなたのご入会を心から歓迎します。ご一緒に、これからの日本の若い世代の男性や女性、そして子どもたちのよりよい未来と幸せについて考えていきませんか。

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◎プラグマティズム…アメリカで一般的に使われている哲学。哲学とは、ものごとの認識の仕方の学のことです。イギリスの哲学の「経験主義」から発展させられました。哲学は、「これが人間にとって本当のことです」という真理を定めます。プラグマティズムは、「本当のこと=人間の生活に役に立つかどうか」が「本当のことだ」(真理だ)ということを主張する哲学です。「結果がよければ、それが人間にとっての真理だ」という哲学をもっともよく実現したのが「お金を商品にする」という経済学です。利益が得られればよいと考えるのがプラグマティズムです。精神科で、薬を処方するのも、治す、治さないではなくて、人に迷惑をかけないようにする、という結果が重要視されているからです。

◎功利主義…苦痛をなくす、快楽を増す、ということが人間の幸せの基準とする考え方。多数の人の快楽が多数の人にとっての幸せのあり方だとする「経験主義」がつくった主張です。アメリカの哲学のプラグマティズムと同じものだと理解してもまちがいではありません。

◎帰納法…「確率論」のことです。AとBとCを比べて、そこに共通する性質があれば、それがAとBとCのもつ法則だという結論を導く思考の形式です。この結論は、「あるいは、そう言えるかもしれない」という不確かさをもっています。だから、本当にそうか?ということを実験とか、観察で確かめています。しかしそれでも「あるいはそうかもしれない」という不確かさはつきまといます。プラグマティズムの思考形式です。

◎弁証法…現実のどんなものごとでも肯定的にとらえて、どうすればこの現実を発展させられるか?という認識のための思考の方法のことです。その発展した中身は現実にちゃんと在る、というものでなければならず、そのためには「説明する」という系統的な証明が必要です。身近なところで典型的な例は『孫子の兵法』です。

◎演繹法…「普遍的な真理」を土台(前提)にして、現実のものごとを判断する思考の仕方です。「人間は、社会から孤立しては生きられない」というのが普遍的な真理の一例です。ニート、不登校、引きこもりは、何から孤立しているのか?というように孤立の法則を明らかにするために役に立ちます。原因を明らかにする、因果関係をつきとめるときに不可欠の思考の形式です。

◎金融商品…商品とは、ふつう、物かサービスのこと。金融商品とは、「株式」「債券」「証券」のこと。「お金そのものを商品にする」というのが金融商品。アメリカのプラグマティズムは、「ローン」の契約を証券にするという新しい金融派生商品をつくった。資本がだぶつき、お金が余って、投資という使い道がなくなったとプラグマティズムは判断して、投機的な手段で金融商品を開発した。

◎頭頂葉…人間の脳(大脳新皮質)は、四つの野に分かれている。前頭葉(言葉とそのイメージをつくる)、側頭葉(言葉や経験したことを記号化して記憶する野がある)、後頭葉(人間の体の運動にかんすることを記憶する)、頭頂葉(車のナビゲータと同じ機能をもつ。距離・角度・方向という空間認知をつかさどっている。人間の知的精神の中枢といわれている。ゲシュタルト形態原理(目で見たときのパターン認知、ものごとの動き、速度)は、この頭頂葉でとらえる。)
この頭頂葉が正しく働かない場合が「寝たきり」「引きこもり」「自殺」などの症状である。

◎ストックホルム症候群…スウェーデンの首都ストックホルムの銀行に銀行強盗が入った。多くの人質をとってたてこもった。そのたてこもりが長期化した。この人質になった人は、しだいに、この強盗集団に同調して、仲良くなった。そして支持するようになった。この自分に害を加える人間や状況に同調して、支持するように変化する病理をストックホルム症候群という。相手の言いなりになれば自分は安全だと錯覚する心理だ。ここから自分の考えではなく、相手がそうしろと言ったから、そのとおりにおこなったという没主体の思考も「ストックホルム症候群」という。

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