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《 クマ江版・おそろし 》

スクールカーストと脳の働き方百物語・第二話

クマ江

クマ江
熊野クマ江さん
 こんにちは。ポルソナーレの「熊野クマ江」です。今日からめでたく名字(みょうじ)を授かって「熊野クマ江」になりました。熊野神社とは関係はございません。

 「スクールカースト」についてです。『桐島、部活やめるってよ』に朝井リョウさんが、高校の中の人間関係の「上」「下」を素材にして小説を書いています。この小説の中のどこが「上」「下」の描写なんだろう?と関心をもって読んだわけですが、それらしい格差の葛藤といったものはありません。「ひかりが」とか「かわいい」とか「ふんわり」とか「一瞬」といった副詞や形容詞の描写がひどく目につく文章がきわだっています。これは「一人称による超主観」の文体です。人物のしゃべりはほとんどジャルゴン失語症です。「みたいな感じ」「ていうか」などがジャルゴン失語症です。今の高校生はこのジャルゴン失語症になるくらい「スクールカースト」の差別、格差の影響を受けているということを言いたいのかな?と読みすすめていくと、それが違うことに気づきます。

 「さらに母のまるい声がかぶせられる」「私、よく間違えるんだよな、そう思いながら握った予想以上に冷たいリモコンは、体温に溶け合うようにして私のてのひらにすっぽりおさまる。ひやり、と私の温度と融合する」…こういった調子の文体です。これは「一人称の主観の目」の表現ですね。

 次の文と比べてみましょう。

  「ゆったりした時間が流れていた。ふと気付くと、道の両脇に雑草の生えた田んぼが広がっているのが見えた。耳を澄ますと、竹林からカラスの鳴き声が聞こえてくる。あれほど重苦しかった気持ちがすっと軽くなった気がした。「父の言う通りだ。ダメなら会社を辞めればいいさ」。その日を境に、私は社長就任を受け入れる腹を固めた。」
 (平成25年2月15日、日本経済新聞。私の履歴書。オンワードホールディングス名誉顧問、馬場彰)

 違いがお分りになりますか?朝井さんは、馬場さんと真逆の感覚の中にいるのです。馬場さんは、抑うつ状態から父親のアドバイスを受けてリアリティを取り戻しています。人間とは、こういうものです。
 朝井さんは、「すっと」というところを「す、と」と書く。
 内扱いのハードな主観の中にいて離人症の中に立っている。
 ジャルゴン失語症の中で、大脳辺縁系の中の背内側核の交感神経が止まって、前向性健忘症を引き起こしているのが朝井さんです。

 「スクールカースト」というのは「馬場さんのように現実にちゃんと向かい合わない「内扱い」のしゃべり方をする人の社会現象です。内扱いには四つの段階があります。1「親愛」、2「愛狎」、3「軽蔑」、4「侮蔑」の四つです。スクールカーストは、3の「軽蔑」と4の「侮蔑」でしゃべり合う人間関係のことです。
 「自分はいじめられている」と書いているけど、朝井さんの本を読んで分かるとおり「自分が他者をいじめている」のが実体です。

 朝井さんは義母のことを書いています。
 「お母さん、今日誕生日やん」
 私(実果)はにっこりと笑う。くちびるがひくひくと不自然に動くのを感じた。かちかちかち、と歯が震える。頬は震えていないだろうか。カオリ(死んだ義理の姉)がそうしていたように、やさしく笑えているだろうか。視界がふるふると小刻みに揺れて歪んでいく。(前掲書より)

 「くちびるがひくひく」「かちかちかち、と歯が震える」といった離人症から見た異常知覚は、馬場さんの「道の両脇に雑草の生えた田んぼが広がっているのが見えた」とは正反対の脳の働き方なんですね。前者は脳の交感神経が止まっている「コルサコフ健忘症」の文章です。つまり、「内扱いのしゃべり方」…「てか」「やっぱ」「みたいな感じ」「さみさみさみ」(寒い寒い寒い)というようなウェルニッケ失語症を放置すると、よくしゃべるけど意味不明、よけいなコトバをどんどんさしこんで話のテーマを壊す(秩序破り)という「おそろし」がつくられるということをお話しています。

 以上、ポルソナーレの「熊野クマ江さん」でした。


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