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ポルソナーレ 今の日本の脳の働き方と病気のリポート
「個人べつの病気と症状の傾向」 No.152

脳を発達させる日本語トレーニング・ペーパー 『谷川うさ子王国物語

「日めくり式のプリント形式のテキスト」
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■『言語にとって美とはなにか』(吉本隆明)と『精神現象学』(G・W・F・ヘーゲル)

●ごあいさつと今年の展望

みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。

平成22年も明けて、1月の初旬となりました。日本の経済社会は、デフレ不況がいよいよ本格化する気配です。

昨年は、民主党による新政権が実現して、このデフレ不況がどこかで収束して、暮らしの厳しさが少しずつでも緩和することが期待されました。

しかし、日本国民は、「デフレ不況」ということの本当の意味を正しく「認識」していないので、まだどこか楽観的です。

なぜ楽観的なのでしょうか?新政権の最大の目玉商品は「国の支出のムダを無くす」ことと「国民の家計にお金を供給して、消費型の内需でデフレ不況を克服する」という二つでした。この二つの「目玉商品」は、もう在庫がありません、といわれているにもかかわらず、「支持率」は、まだ50%であるからです。
「ムダをなくす」といって取り組んだ事業仕分けからは、何のムダも見つけることができませんでした。「何の無駄もなかったので、国民の家計にお金を供給するために、国民のみなさん、お金を30兆円ばかり貸してください」と借金までしました。

●「目的」と「結果」だけを信用させる新政権

おおざっぱにいうと民主党政権のやり方は、昔のレーニンのロシア革命や中国の文化大革命のやり方によく似ています。大企業や「競争中心の資本主義」を敵視して、貧困や生活の希望の無さにフィットするスローガンをくりかえす、というところがよく似ています。
しかし、今の日本は、「選挙による政治」のシステムが出来上がっているので、「一時的に政権交代がおこなわれただけだ」というメッセージの媒介を誰もが信じています。
このインフォメーションの媒介効果が効を奏して、日本の国民は、「国民の皆さまのために、というこの思いを」という情緒的なメッセージをまともに受け取って「節約生活」に入っています。

●楽観的な日本人の行動

平成22年1月10日の日経に、「家計、生活ネット1000人本社調査」が載っています。

●「節約と効果

◎食費

「日々の食材の買い物を削った。だが、そんなに大きな節約にならなかった。毎日、安くすることを考えて疲れた。食の安全に対する不信も出てきた」(学生、34歳)

◎水道光熱費

「風呂の残り湯を毎日洗濯に使った。月千円も節約できなかった」(主婦、48歳)
「バケツで残り湯をくむときにぎっくり腰になり寝込んだ」
「風呂水をトイレに流したりして再利用した。食器は一日に一回、まとめ洗いした。夏は冷房をつけずに保冷剤を体に巻きつけて、冬は、暖房をつけず厚着した。テレビもつけない。これだけしても、水道光熱費が安くならない」(主婦、36歳)
「トイレのタンクにペットボトルを沈めた。トイレが詰まって修理費がかかった」(男性、59歳)
「照明をこまめに消した。暖房の消し忘れをなくしたが、たいした節約にはならなかった」(主婦、60歳)

◎交通費

「交通機関を使わずに歩いて移動した。時間がかかる割に節約効果は小さい。約200円〜300円。疲労に見合わない」(男性、34歳)

◎美容費

「化粧品代を節約しようと安い化粧品を使った。かぶれた。治療費がかかった。高い化粧品を買うくらいのお金がかかった」(女性、26歳)

◎その他

「カードのポイントをためようとした。ポイントをためることが優先して、買い物が増えた」(女性、41歳)
「家庭菜園をつくり新鮮な野菜をつくった。土、肥料の費用がかさみ、虫にもやられた」(主婦、74歳)

●日本の思考と行動は「形式主義」

■こういう「節約」の仕方はなぜ、ストレスがたまったり、挫折したり、逆に出費がかさむ事態になるのでしょうか。
マイケル・シャーマーは『なぜ人はエセ科学を信じるのか』(ハヤカワ書房)の中で、このような「節約」のイメージをつくることを「形式主義者の思考」と呼んでいます。
「形式主義」とは、ものごとの「真理」とはどういうものか?を問うときの「認識」の仕方をとらえた立場のことです。現代では、アメリカの哲学「プラグマティズム」が代表します。アメリカのマサチューセッツ工科大学の「ノーム・チョムスキー」の「生成言語理論」が「理論的根拠」を与えています。
この「認識」の仕方の特徴は「目的」とか「結果」に「真理」があるとするところにあります。

多くの日本人は、国語学者・大野晋の説明するとおり、日本語(和語)の文法に規定されて、このプラグマティズムの「形式主義」による「目的」とか「結果」に「真理」があるとする「観念」のパラダイム・シフト(変遷)を抱えています。

●日本人は「強迫観念」をつくる

「観念のパラダイム・シフト」とは何のことでしょうか?
分かりやすい例をあげます。
日本人は、大なり小なり「強迫観念」を表象させます。
「強迫観念」とは、「ガスの元栓を閉めたかどうか?が気になる」「ガスストーヴの火を消したか、どうか?が気になる」「家の玄関のカギを閉めたかどうか?が気になる」といったようなイメージが表象(思い浮ぶこと)してそのイメージが消えないことをいいます。

なぜこういうことが起こるのかというと、人間には「観念」の世界というものがあるからです。
このように思い浮ぶイメージは、大脳新皮質の前頭葉に擬似視覚として表象されるものです。この表象される「擬似視覚・擬似聴覚の世界」が人間の「観念」です。

●「観念の世界」

この「観念の世界」は人間だけに特有のもので、動物一般にはありません。

多くの人は、人間のこの「観念の世界」というものを理解しません。唯一、理解したのは「G・W・F・ヘーゲル」だけです。
そして、この「観念の世界」の構成のされ方を明らかにしたのが吉本隆明の『言語にとって美とはなにか』(勁草書房)です。
『言語にとって美とはなにか』では、「観念の世界」は、まず「自己表出性」の言葉(メタ言語のことです)で恒常性の土台、もしくは背景がつくられる、と説明されています。
次に、この「自己表出性」の空間性を動かすもの、あるいは動くものとして時間性が取り出されたとき、「指示表出性」となり、この「指示表出性」が「概念の像」を表象させる、というふうに説明されています。

●ヘーゲルの「精神現象学」

ヘーゲルは、『精神現象学』(平凡社ライブラリー)の中で、こんなふうにのべています。

  1. 「目的」と「結果」というものは、事柄(収入が少ないので節約するということ)にたいして「収入が少ない、支出を節約する」という事柄を回避し、その結果、生活を守るということを求めてまじめに努力しているという外観と、そのじつ、その努力そのものを惜しんでいることの二つを結びつける「虚構」である。
  2. 目的」とは、それだけでは生命のない一般者(注・問題としてとらえられるいくつもある中の問題の一つ。真に自分の問題になっているのではない、の意)である。そして、取り組まれた「節約」の行動の数々は、動物そのものを放棄した屍である。
  3. このような節約や倹約の取り組みは、外見上、そう見えるよりは易しい仕事なのだ。なぜかというと「節約」して支出と収入のバランスを保とうという事柄に関わる代わりに、その事柄の外に立って、冷ややかに眺めているにすぎないからだ。

ヘーゲルの『精神現象学』のこの説明は、多くの日本人にとって理解することは、困難中の困難の一つです。
しかし、この説明が理解できなくても、「節約には効果がない」つまり、「収入が増えない限り、支出そのものが止まる」という因果律の事実が雄弁に説明します。

問題はどこにあるのかというと、「支出そのものは、観念の世界にとって、何を実現しようとしているのか?」という「消費についての認識がない」ことにあります。

●「観念の世界」の生成のメカニズム

そもそも、人間の「観念の世界」とは、一体、何のために生成されたのか?というと「長期行動」のためです。「長期行動」とは、空間性としての距離、時間性としての距離の二つのことをさしています。
これは、つねに、生理的身体が動く、ということです。そのために「観念の世界」では、つねに「動く像」、もしくは「動かしている像」が表象される、という特質をもっているのです。

「結果だけ」「目的だけ」を求めて、それだけを説明する擬似認識はだめだとヘーゲルがいうのは、「動かない像」がつねに表象されるからです。
その好例が「強迫観念」です。
この「強迫観念」は、『言語にとって美とはなにか』でいう「自己表出性」のメタ言語がつくり出すものですが、それは、ボールビーやエインズワースのいう『愛着』の情緒システムの中の「長期記憶」の想起とその表象です。
この「強迫観念」のつくる「像」を動かせない、そして動かすための概念も行動の学習もないところで、「負の指示表出」という「自己表出性」の記憶をさかのぼって表象するという「精神分裂病」や「痴呆」の「自己表出系の像」のみが「観念の世界」でじっと動かずに輝きつづけるのです。

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