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ポルソナーレ 今の日本の脳の働き方と病気のリポート
「個人べつの病気と症状の傾向」 No.142

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「最強の言語能力に変わる性格教育法」の学習のおすすめ

■ノーム・チョムスキー批判

みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。

●茂木健一郎は、なぜ脳を語るのか?

平成21年10月末のNHK・TVの人気番組のひとつ「仕事の流儀」(プロフェッショナルの仕事の流儀)で「脳科学者・茂木健一郎」の特集版が放映されていました。「fMRI」(機能的磁気共鳴画像装置)に、被験者の「脳の働いている状態」を映し出して、「これが証拠だ。こういうことをすると、脳が活性化して、このように赤く映し出されるし、こういうことをする時は、青い色のままだ」と説明するという番組構成です。
茂木健一郎は、この番組ではさかんに、「前頭葉が司令室だ」とくりかえして説明しています。

ポルソナーレは、「fMRI」によっての「脳の働き方」の実証性には何の根拠もないのである、ということを何度かアピールしてきています。
しかし、茂木健一郎にかぎらず、多くの人が、「脳の働き」を電気信号にとらえて「ロボット状」の動きをつくる装置を開発したり、脳と目や手などの知覚機能とつなぐ装置を開発するなどの研究にかかわっています。すると、茂木健一郎の言っていることは正しいのではないか?と思われているようです。

●茂木健一郎の理論の背景は「ノーム・チョムスキー」

ものごとには、どんなことにも原因があります。被験者の頭に電気コードがたくさん付いている帽子状の装置をかぶせて「脳の図の画面が赤くなった、青くなった」と「測定してみせる考え方」にも、これを支える大元の考え方があります。その根拠を支える「学説」を打ち出したのが「ノーム・チョムスキー」です。

ノーム・チョムスキーは、アメリカのマサチューセッツ工科大学の教授です。
チョムスキーは、1950年代の半ばに「生成文法」という理論をつくり出して「認知革命」なるものをうながしたとして、世界的によく知られています。
「哲学」「心理学」「情報科学」などに影響を与えた人として、専門家の間では定評があります。
「fMRI」によって脳の機能の実際の動きをとらえて、脳の働き方に意味づけや解釈を加える「科学者」は、このノーム・チョムスキーの「生成文法」理論を拠り所にしていると考えられます。

●ノーム・チョムスキーとは何者か?

少し難解な説明ですが、ノーム・チョムスキーはどういうことを語っているのか?の具体例をご紹介します。
ご紹介する本は、チョムスキーが日本に来て連続講演をおこなったものを日本語に翻訳して出版されたものです。チョムスキーは、1987年1月、上智大学や京都外国語大学で講演をおこなっています。
多くの日本の知識人は、この講演と専門家向けのセミナーなどを聞いて影響を受けたと思われます。
一般向けの講演をまとめたものがご紹介する『言語と認知』(心的実在としての言語。秀英書房・2004年刊)です。

@学習の問題を考えてみよう。
ある特定の状態ないしは形態の心/脳を備えた生命体がいるとする。ある知覚的な入力を提示すると、その結果、心/脳の状態が変化する。このプロセスが学習のプロセス、あるいはおそらくもっと正確にいうと、心的かつ認知的成長である。

Aこのプロセスの結果、新たな状態に達すると、この生命体は特定の行動をする。

Bこのことにかんしては、さらに多くのことを述べる必要がある。
心/脳の状態の変化を導いた知覚的な入力と、その生命体によって為された行動との間には、何の直接的な関係もない。

●チョムスキーの理論は、「認知革命」のリーダーといわれている

■ポルソナーレの解説
ここでチョムスキーが述べていることは、「生命体」という言い方で想定されている人間なり、人工的な知能をもつロボットなりは、学習によって行動を起こすのか?どうか?という問いの前提です。チョムスキーは、一貫して「心/脳」という表現の仕方をしています。
この「斜線」で同一扱いされている「心」と「脳」は、「学習」によって行動をつくり出すのではなくて、「遺伝子」によって「生成文法」なるシステムがプログラム化されている、「学習」は、二義的な条件や環境にしかすぎない、そのプログラムが「学習」を記憶して、次に行動をあらわすようになる、と話されています。

チョムスキーがここで言わんとしているのは、「心/脳」という独自の概念化を見ても分かるとおり、「物性物理」(すなわち生物体という物理的な実在)を、「心」という次元の異なる存在のものとなんとしても直結させたいという意図です。チョムスキーは、この意図を「自然科学のアプローチ」という言い方をしています。
チョムスキーは、自然科学の概念の「遺伝子」を用いて、この「遺伝子」が「心に変換させるのだ」と説いていることになるのです。

C現代の認知革命は、近代の科学、数学、工学の影響を多大に受けている。計算の数学理論は、特に1920年、30年代に発達した。それによって心的に表示に関する概念上の道具立てが与えられ、心理学の古典的諸問題、特に言語の問題と真剣に取り組むことが可能になった。

●「認知」という概念が「擬似言語」につくり変えられている

■ポルソナーレの解説
言語の問題にしろ、認知の問題にせよ、「数学」や「工学」とは無関係です。コンピュータや「情報通信」の次元、領域では、擬似的な言語を扱う量や速度というマトリックスの発達としては「多大な影響」を受けていることは事実です。しかし、人間の脳がどのように言葉や言語を生成するのか?の解明と活用に関しては、全くの無関係です。ここでチョムスキーは、コンピューターやプログラム作りのノウハウのための「擬似言語理論者」であるというべきです。このように表現するとき、チョムスキーはアメリカの「構造言語学」をより実用性や機能性の水準で発展させた「ニュー・プラグマティスト」の創始者ともいうべきであろうかと思われます。

Dここで注意してほしいのは、こうしたことのいずれもが訓練の結果でも、経験の結果でさえもないということである。

これらの事実は、訓練も、誤りの訂正も、関連した経験もないのに知られており、英語の全ての話者によって――また、同じような構文では他の言語の話者によっても――知られているのである。したがって、これらすべては、心/脳の内的資質から、すなわち言語機能の遺伝学的に決定された構造から何らかの仕方で派生するはずである。

●チョムスキー理論とは、「物性物理」を「観念」にスリ替えるための理論である

■ポルソナーレの解説
ここでチョムスキーが述べていることには、前提となる具体例があります。長くなるので省略していますが、「幼児の言語習得」の発言の場面で、「代名詞」が無いことや主語に当る「句」の省略があることなどが事例としてあげられています。
チョムスキーが主張しているのは、そのような省略は経験の不足にしかすぎず、問題は学習という経験に適合する能力が「心/脳」に所与のものとして内在している、ということです。これがチョムスキーを世界的に高名にさせた「生成文法」の基本的な考え方です。
ここは、茂木健一郎がテレビで「脳は、こう考えるんですよ」、「脳の司令室は前頭葉なんですよ」などなどと、本当らしく話すことの「基礎理論」に当るところです。「遺伝子」がすでに「生成文法」なるもののシステムを持っていて、経験的に学習したことを「表示するのだ」という「物性物理」を「言語」という「観念」に巧妙に接合させているというのが、ここでチョムスキーが述べている主旨になります。

●チョムスキー理論が「現代人の分裂病」の自閉を産生している

■問題となることは、何でしょうか?

例えば、コンピューターゲームにしろ、ケータイのディスプレーにせよ、ここに観念が取り込まれると現実の自然時間の経過を忘れたり、現実の空間の状況を忘れる、といったことを「正当なものだ」と許容する「ニュー・プラグマティズム」が、流通する、ということにあります。「前頭葉」は「司令室」でもなんでもなくて、単にイメージを表象させる中枢神経域にしかすぎません。ちょうど、「パソコンのディスプレー」をコンピューターの「本体」と取り違えるような錯誤でしかありません。
日本人は、日本語(和語)の特異なメカニズムによって、つねに「X経路の言語領域」しか働かせていないという「言語意識」を抱えています。脳の中のシステムという「抽象的なメカニズム」の理解を非常に困難とする「日本語の文法」を習得して長期記憶しています。「長期記憶」とは、「くりかえされる行動のための言葉」のことをいいます。

長引くデフレ型の不況の中にあって、日本人の社会参加の「行動」が停止状態になっています。
NHKテレビでは、「この貧困状況は、社会の全体で考えるべきだ」(平成21年11月1日放映)ともっともらしく発言されていました。
「社会」とは何か?というと「行動の言葉」を「3人以上で合意すること」が定義です。
すると、一人一人の日本人が社会の単位であることが分かります。「誰か」が、あるいは、「新政権」が、「社会」であるのではありません。一人一人の日本人の「観念」をつくる日本語を生成する脳の働き方を変えないところでは、「新政権」「茂木健一郎」「チョムスキーを支持するバーチャルの生成者」だけが喜び、その犠牲になるという未来しかないといえましょう。

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