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ポルソナーレ 今の日本の脳の働き方と病気のリポート
「個人べつの病気と症状の傾向」 No.126

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みなさん、こんにちは。
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレの谷川うさ子です。

●日本人の分裂病のつくられ方と背景

前回の本メルマガでは、改訂版の『分裂病の自己診断表と、自己診断』をお届けしました。お読みになって自己診断をしていただけたでしょうか。まだの方は、ぜひ、自己診断をおやりになることをおすすめします。

日本人は、一般的に「心身の病気」を「遠いもの」「自然の成り行きにまかせるべきもの」「自分の手に負えないので放置すべきもの」と見なしています。これは、とくに家族や親戚の人が心の病気であるとき、こんなふうに考えがちです。
そして、だんだんに「痴呆状態」に近づいていきます。しかし、今の日本は、昨年の秋から事態が変わっています。今までは、ガマンしながらでも環境に「適応」していればいつか、そのうちになんとかなると思うことができていました。ですが、昨年の秋以降、状況は一変しました。誰かに依存して、あるいは会社とか団体、国に依存すればなんとか生き延びていけるのではないか?という主観的な考えが成り立たなくなっています。
その象徴が「日本の輸出依存」がうまくいかなくなっていることです。日経新聞の報道によれば、「日本の経済の潜在成長率は2%だ」といわれていましたが、6月の報道では「1・5%に下がっている」ということでした。すると、昨年秋までの日本の経済成長の水準まで戻るには、「7年か、8年」といわれていたものが「10年以上はかかる」ということです。

日経では、「日本の経済力は、中国に追い抜かれて、世界2位ではなくなる」と報道されていました。
この上に「少子化」「日本人の老齢化」が加わり、小学生や中学生の学力の低下もすすんでいる、と書かれています。学力の低下は、小・中学生に限ったことではなく、「高校生」「大学生」にも及んでいることは、すでに20年も前からいわれています。
「文章が書けない」「本が読めない」「本を読まない」などは、いつでも、どこでも言われてきました。

●日本語に「分裂病」の構造がある

このようなことは、必ずしも日本に限ったことではないのですが、しかし、日本には日本の固有の衰弱の理由があります。それは、日本人が毎日つかってる日本語に「分裂病」の原因がある、ということです。このことは、国語学者の大野晋や言語社会学者の鈴木孝夫が、具体的に、実証的に説明してます。

大野晋の説明をまつまでもなく、日本人が「人の目を気にする」とか「人のウワサを気にする」ということは誰でもよく知っています。
人間関係に緊張するし、人間に怯えて、人間に恐怖します。対人恐怖といいます。そのあげくに「家の外に出ることができない」「人が恐いので面談にも行けない」ということにもなります。
これは、日本人の対人意識というものです。日本人だけに特有の対人意識です。
こういうことの根拠がどこにあるのかというと「日本語にある」ということを明らかにしたのが大野晋です。鈴木孝夫も、日本語の特異な構造を説明しています。

●日本語のしくみをご説明いたします

具体的にいうと、日本語は、二つの構造になっています。一つは「文法」をつくる和語(やまとことば)です。文法とは、おもに助詞、助動詞、形容詞のことです。助詞とは、「は」「が」「へ」「に」「を」などのことです。この助詞が、日本人の人間関係の意識を決めています。日本語の「文法」は、弥生時代につくられて、奈良時代や鎌倉時代に増えたり修正されたりしながら、現在に至っています。
こういうことを具体的に例をあげて説明しているのが大野晋です。

大野晋のいうところを簡単にまとめるとこんなふうです。

  1. 日本語の助詞(「は」「が」「を」「の」「に」「へ」など)は、人間やものごとを「自分」にたいして「遠いものか、近いものか?」を区別するためにだけ使われてきた。
  2. 「遠いもの」「近いもの」には、日本語から見た「意味」がある。
    「遠いもの」は、「恐いもの」「恐ろしいもの」「近づくには危険だ」と価値づけられている。
    「近いもの」は「安心できるもの」で「親愛できるもの」だ。さらにバカにしたり見下してもいいものにも転じるものだ。
  3. 今の日本語の思想も、全く変わっていない。だから、現代語で文書を書くときにもこの意識が働く。とくにものごとの「認識の仕方」にかかわってくる。
    日本語の「助詞」の「は」「が」「を」「の」などを用いる時は、こんなふうな意識になる。
    A・「遠いもの」は、「未知のもの」「未知と扱うもの」のことだ。
    B・「近いもの」は、「既知のもの」「既知と扱うもの」のことだ。
  4. Aの「遠いもの」イコール「未知と扱うもの」は、助詞の「が」「の」を用いる。
    Bの「近いもの」イコール「既知と扱うもの」は、助詞の「は」「を」を用いる。
  5. この日本語の助詞の思想のいちばん重要なところは、「自分の居る位置」から見て「遠いか」「近いか」を区別するということだ。
    このことは、「現代文」においては、「自分の位置」「自分が見たもの」「自分がとらえたもの」という思想になる。これは、「主観的」ということだ。日本人は、つねに「主観的に考え、主観的に伝え、主観的に説明する」ということだ。

●日本人は「主観」の中で生きている

  1. もちろん、日本人も「客観的な説明」「客観的な文章を書く」ことは可能だ。それは、「漢字、漢語」の「意味」をよく調べてその「意味」のとおりの文脈で書く、という場合だ。幕末から明治の頃の日本人は、これをやった。だから、欧米から自分に都合のいいものを輸入して取り入れることが可能だった。
    だが、今は、「漢字」が減らされていること、「漢字の意味」をいちいち自分の手では調べないこと、「文章」を手で書くことと、これを公平な第三者の評価を受けるということをしなくなっているので、「ものごと」を「客観的に説明する」ということができなくなっている。
  2. もう一つの問題は、「インターネットで言葉を調べる、知識を調べる」ことが「自分の知識」(知性)になると思い込まれていることだ。
    「文章」は、自分の五官覚の経験を対象化する、という「メタ言語」のしくみをもつ。まず「メタ言語化」されて、次に脳の中で「認知」と「認識」のエピソード記憶として記憶される。このような生成のメカニズムの無いところで、「ネット」で調べようが「ネット」で読もうが、何の想起のための記憶にもならない。
    パソコンのデータベースに「記憶」を残さずにそのつど、ディスプレイの表示を「消去すること」と同じだ。
    その証拠に、「ネットで調べた」という人の話を聞いてみればどういうことになるか?が分かる。
    「ネットで検索して調べました」
    「その内容は、要約するとどういうことになる?」
    「……」
    「名詞は?」
    「○○○です」
    「抽象名詞は?」
    「……」
    「いつ、どこで、どういう状況で成立する?」
    「……」
    このような問いに答えることが「客観的」というものだ。つまり「ネットだけでものごとを調べる人」は、「主観の世界」で生きていることになる。

●主観的とは、ものごとの認識が「曖昧」であること

「主観的」ということは、いいかえると「言葉にたいして不適合である」ということです。曖昧であるということです。「言葉に不適合でも、仕事に適応していればいいでしょう」と考えてきたのが今の日本人です。「適応」とは、「その場、その空間に居ることができる」ということです。「行動のための言葉を丸暗記して、言われたとおりに行動できること」が「適応」です。これならば言葉の理解が曖昧でも行動が可能です。しかし、「輸出」が激減して「新しい仕事に就こうと思っても、自分に合った仕事が無い」というように「不適応」に陥るのが日本人の「適応の仕方」です。これは、日本語に「不適合」であることが原因です。ここで必ず神経症か強迫観念が生成します。

「その時代、その社会で最も高度な知性のことばが曖昧であったり、曖昧にしか憶えないという不適合であることが分裂病の原因である」ということをつきとめたのがドイツの「H・ミュラー」です。日本人の場合は、「人間関係の普遍性のある言葉」と「ものごとを客観的に分かって行動するための言葉」です。この二つに不適合とは、どういうことになるのでしょうか。

「自分のテリトリーにある人間、物、ことがらに安心する」というのが日本人の「言葉づかい」です。これは、「侮蔑」(バカにする)か「尊大」(そんだい。上から見下ろす)の言葉に変わるのです。
吉本隆明の『共同幻想論』(角川ソフィア文庫)の中に、「他界論」があります。「遠野物語」の伝承の中に、亡霊が出て来て「他界」の存在を示すエピソードが語られています。吉本隆明は、「他界とは、共同幻想のことだ」と語っています。
この「他界」とは、分裂病の第三期のことです。「躁うつ」や「自殺」のことです。あるいは「人格崩壊」のことです。

●「他界」という共同幻想をつくる人とは、こういう人のことです

なぜ、亡霊が出てくるのか?といえば、「死んだ人」に辛く当ったからです。「侮蔑」はしなくても「尊大語」をつかって、見下し、距離の無い関係の中で正当な尊敬や敬意をこわして『死の四つの行程』の中で「第三の行程」を欠落させたという記憶の後悔が、生きている人間の家族の前に「亡霊」を表象させるのです。

みなさんは、子どもが成長して中学生の前後に「親と同じ部屋に一回でも寝ると、『考想化声』をつくる」ということは、ご存知ないでしょう。
「人が自分の考えを知っている。心が筒抜けになる。人がみんな自分を悪く思っている」というのが『考想化声』です。こういう事実が示すことは、恋愛、結婚、親子関係の中で「尊大」にふるまうと、「心が生きられる」という『死の第三の行程』を崩壊させて、一生、孤立する、ということを象徴します。
「遠野物語」の頃には、そういう人は「他界」を背負ったので、「デンデラ野」という「他界」へと追いやられました。しかし今は、「文明」という名の「薬」「施設」「障害者年金」によって生かされて、「神経症」「強迫観念」という変遷を経て、何年もの間「人格崩壊」の日々を送っています。そしてその一方で「年間3万人以上の自殺者」が象徴するように、「デンデラ野」という「他界」の共同幻想へと追いやられる人も後をたちません。

そういう人には、予兆があると「遠野物語」のエピソードは伝承します。
「男が死ぬ時は、乗り物の音が聞こえる。今ならば、夜汽車の汽笛か、自動車の通過音だ」「女が死ぬときは、すすり泣きの声、その女が歌っていた歌声、そして、これやっておいたからね、とか、これやってあげるね、といったひとり言のような話しかけのおしゃべりの言葉だ」。

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